テックビューロ社が開発・運営するICO(Initial Coin Offering)ソリューション「COMSA」において、「COMSA」自体のICOが10月2日から開始された。
10月2日14時から10月4日14時までに参加すると、14%のプレミアムが上乗せされることもあり、短期間で多くの資金が集まっている。
10月3日の17時時点で、約5,800億ドル(約65億円)相当の仮想通貨が集まっており、登録ユーザー数も約19万8000人に達している。
一方で、今後、COMSAでICOを予定していた、クラウドファンディングのCAMPFIRE社に関してはICOの中止が発表された。
テックビューロ社とCAMPFIRE社の両社から、双方の言い分に対する反論合戦が繰り広げられており、泥沼の様相を呈している。
また、この騒動の影響により、CAMPFIRE社がテックビューロからOEM供給を受け営業していた仮想通貨取引所「Firex」は、9月30日をもって閉鎖された。CAMPFIRE社は、預託資金の返金手続きを開始する一方で、今後、サービス再開を目指すという。
ICOについては、中国で実質的な営業が禁止されたほか、世界各国において規制や監視の動きが強まっている。
このような中、「COMSA」は成功すれば世界に先駆けるICO事例になる一方で、デューデリジェンスに関する不安も指摘されている。いずれにしろ、今後ともCOMSAの動向から目が離せない。