三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は9月11日、同社のWEBサイト上で「デジタルトランスフォーメーション戦略」を公表した。
この資料では、同グループにおける、FinTech等の外部環境の変化や問題意識、取組み方針、戦略、推進体制などを体系的に説明している。
例えば、戦略の内容としては、営業純益2,000億円増を目指して、3段階のフェーズに分けて取り組みを行う。
フェーズ1では、ユーザーフレンドリーなUIを設計するなど「効率性・利便性」の改善を行い、フェーズ2で店舗の再編や統合を行い「経費を削減」する。その後のフェーズ3では、内外連携による新規ビジネス創出を行い「トップラインを向上」させるという。
また、具体的な取組み事例としては、リテール分野で諸届事務のオンライン化やスマホ取引の拡充を行うほか、ホールセール分野では、非対面チャネルの最適化などに取り組む方針を示している。
さらに、今回の資料では、パブリッククラウド採用について3ページを割くなど、改めて「クラウドファースト」の姿勢を明確にしている。
他の金融機関にとって、参考になる資料となりそうだ。