広島銀行と富士通は9月5日、広島銀行の行内業務を対象に、ソフトウェアロボットによる業務自動化(RPA)の適合性を検証する実証実験を行うと発表した。9月から約5カ月間の予定で実施する。
今回の実証実験では、広島銀行にてRPAの適合性があると見込んでいる、データ集計などの複数の行内業務を対象にする。富士通がKofax JapanのRPAパッケージ「Kapow10(カパゥテン)」を用いてロボット開発を実施し、業務ごとの適合性を整理する。
広島銀行では、将来的にRPAを全行で適用することを目標にしている。今回の実証実験の結果を踏まえたうえで、効果の高い業務から順次RPAを導入し、抜本的な業務効率化の実現と付加価値の高いサービスの提供を目指す。
近年、全社的な労働時間削減に対応するため、企業における働き方改革が求められており、その中でRPAは、人が実施している作業をソフトウェアのロボットにより補完・代替するソリューションとして、導入ニーズが高まっている。
金融機関でもメガバンクを中心に導入が進みつつある。地域金融機関でもRPA導入に向けた機運が高まってきたといえそうだ。