全国銀行協会(全銀協)は8月29日、来年12月の稼働を目指す新プラットフォーム「金融・ITネットワークシステム」で使用するXML電文フォーマットを公表した。
全銀協と全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は現在、平成30年12月の稼働を目指して、「金融・ITネットワークシステム」を構築中。
この新プラットフォームでは、企業間の送金電文をXML電文に移行し、国内送金電文に商流情報の添付を可能にする金融EDIの実現を目指している。
今回発表されたのは、このプラットフォーム上でXML電文が適用される業務一覧とそのレコードフォーマット。具体的には、総合振込、振込入金通知、入出金取引明細の3業務について、計6ファイルのフォーマットが公表されている。
各行目の定義や長さ、設定内容などが細かく規定されており、金融機関やITベンダーがソフトウェアやパッケージを作成するにあたって、これに準拠する必要がある。
ただし、インターネットバンキングなど、企業と金融機関間で授受するフォーマットについては、今回公表されたフォーマットをベースに各金融機関で定める必要があるという。