仮想通貨・ブロックチェーン関連サービスを手掛けるテックビューロは8月3日、仮想通貨を使った資金調達用ICOソリューション「COMSA」を発表した。
ICOとは「Initial Coin Offering」の略で、仮想通貨を発行・売り出すことによって資金を調達する手法をいう。
世界のブロックチェーン業界では、過去12ヶ月間のICOによる資金調達総額が、ベンチャーキャピタルによるそれを大幅に上回るなど、新たな資金調達手段として急速に注目を集めている。
また、7月25日にアメリカの規制当局が「The DAO」のICOトークンが金融商品に該当しうると発表するなど、今後ICOの法的な取扱いも国際的に明確化されていく可能性がある。
今回発表されたICOソリューション「COMSA」は、このようなICOの資金調達や、そのトークンの取引等をワンストップで提供するサービス。COMSAで発行されるトークンは、NEMとEthereumのブロックチェーン間で流通する。
発行するトークンを取り扱うためのZaif取引所や決済ツールを提供するほか、ホワイトペーパー(目論見書)の整備から、ブロックチェーン技術導入プラン、国内外へのPR、トークンセール(売り出し)のツールまでを全て請け負うという。
今年10月に、この「COMSA」自体のICOに適用する予定ほか、11月下旬にCAMPFIRE社のICOにも適用することを検討している。
また、同社はICOを推進するために、有識者で構成される「ICO協議会」を設置することもあわせて発表した。今後、日本においてもICOが普及していくか注目だ。