米国IBMは6月26日、欧州の大手銀行7行のコンソーシアムより、貿易金融プラットフォームの構築に向けて、IBMが指名を受けたと発表した。
このプラットフォームは、欧州の中小企業向けに、国内外の貿易取引機能を提供するもの。
IBMは競争入札を通じ、ドイツ銀行、HSBC、KBC、Natixis、ラボバンク、ソシエテジェネラル、ウニクレディトが構成する「Digital Trade Chain コンソーシアム」から指名を受けたという。
今回の構築するプラットフォームは、Hyperledger Fabricを活用するIBMクラウド上で稼動する予定。貿易取引に関与する複数の関係者をオンラインやモバイル・デバイスを通じて接続する。
国内および国際的な貿易取引の管理、追跡、保護に対応し、貿易金融プロセスの簡素化を目指す。
特に、これまで十分なサービスが行き届いていなかった中小企業(SME)の資金ギャップに対処することにより、貿易取引の拡大を促進するという。
ブロックチェーン技術を使った貿易取引・金融・保険については、国際的なコンソーシアム設立の動きが相次いでいる。今回のプラットフォームがどこまで勢力を伸ばせるか注目だ。