三菱総研は6月14日、三菱UFJモルガン・スタンレー証券とともに、個人の生活スタイルや行動から投資方針を提案するロボアドバイザーを開発したと発表した。今秋のサービスの提供開始を目指す。
今回開発したロボットアドバイザーでは、金融や資産運用に関する質問は最小限にとどめ、主に普段の生活スタイルや行動・価値観などを尋ねる。
これらの質問に対する回答に基づき、ロボットアドバイザーが生活スタイルの要素も加味したリスク許容度を診断し、それに適した投資方針や商品を提案する。
生活スタイルからリスク許容度を診断するロジックでは、三菱総研が保有する「mif データベース」を活用。生活者3万人の2,000項目に及ぶ定点観測アンケートデータをもとに人工知能でモデルを構築したという。
「スマートフォンの買い替えタイミングは?」「災害時への備えをしているか?」といった、これまでのロボットアドバイザーには見られないような質問が、今回の診断ロジックに採用されている。
同社では、誰でも答えやすい普段の行動、価値観を尋ねることで、幅広い顧客層に利用してもらい、個人投資家の潜在的な相談ニーズの掘り起こしに繋げたいとしている。