イオン銀行とイオンクレジットサービスは6月7日、人型ロボット「Pepper」とAI技術を搭載した卓上ロボット「ロボコット」を用いて、イオンカード入会受付などの2種類の実証実験を行うと発表した。
まず、1つ目の実証実験「Pepperでの受付サービス」では、人型ロボット「Pepper」を活用し、イオンカードの入会受付業務を行う。店頭スタッフに代わり、カードの機能、特典のほか、入会受付の際の間違いやすいポイントの説明を行い、入会手続の完了までを対応する。
本人確認については、後日イオンカードを郵送した際に宅配業者が行うため、入会時、本人確認資料を提出する必要はないという。1台の「Pepper」で、最大3名の顧客の同時対応が可能になるとしている。
次に、2つ目の実証実験では、コミュニケーションロボット「ロボコット」を活用し、店頭スタッフに代わり顧客の質問、商品案内等に対応する。AI(人工知能)プラットフォームと連携しており、顧客との会話のやりとりを画面で表示し、質問に対し回答する。
ロボット技術による接客のみで、クレジットカードの入会手続きが完了するサービスと、会話形式による質問対応は、国内金融業界初の取組みだという。
両社では、今回の実証実験をイオンモール幕張新都心で一定期間実施し、その結果を検証したうえで設置店舗を拡大する予定。将来的には、さまざまな役割・機能を持つロボットを組み合わせた新たなタイプの無人店舗の導入を検討していくという。