日立ソリューションズは4月17日、第一生命のITサービスマネジメントのクラウドサービスとして、米国ServiceNowのSaaS型ITサービスマネジメント「ServiceNow」を導入し、システム構成管理機能の稼働を開始したと発表した。
「ServiceNow」は、世界標準のITサービスマネジメントのフレームワーク「ITILver.3」をベースに設計されたSaaS型のクラウドサービス。システムの変更管理や構成管理、インシデント管理、問題管理、サービスレベル管理などの機能を企業のニーズに合わせて提供できるという。
今回、第一生命が導入したのは、この中のシステム構成管理機能。同社が保有するシステムに関するシステム構成情報(ハードウェアやソフトウェア情報等)を、システム運用を委託する第一生命情報システム(DLS)と一元管理し、管理プロセスをワークフローで可視化した。
これにより、システムの障害発生時や変更時の影響範囲を特定し、素早く対応することが可能になったという。第一生命では、拡大するITサービスの組織的な管理強化のため、ITILやCOBIT5のフレームワークに準拠したプロセス整備を進めており、それを実現する最適なシステムとして「ServiceNow」の導入を決定した。
日立ソリューションズは、2013年から「ServiceNow」を提供しており、今回の事例では、約1ヶ月という短期間で導入作業を完了したとしている。