デビットカード(J-Debit)の普及を推進する日本電子決済推進機構は4月7日、来年4月から、スーパー等のレジで現金の引き出しができる「J-Debit キャッシュアウトサービス」を開始すると発表した。
このキャッシュアウトサービスは、スーパーなどの小売店で買い物ついでに銀行のキャッシュカードを使って現金を引き出すことができるサービス。米欧では幅広く普及しているという。
買い物する際に、買い物代金と引き出す現金の合計金額を銀行口座から引き落とし、買い物商品と現金を同時に店舗レジで受け取ることができるほか、買い物をせずに現金のみを引き出すことも可能なため、ATMの感覚で現金を引き出すこともできる。
周辺にATMがないエリアでも、付近の店舗で現金の引き出しが可能になるほか、宅配サービスの場合、自宅に居ながら現金の引き出しが可能になるという。
また、同機構では、キャッシュアウトサービスにあわせて、地方公共団体での支払にデビットカード(銀行のキャッシュカード)を使うことができる「公金全額納付・手数料別請求方式サービス」についても同時にシステム開発を行う。
この「公金全額納付・手数料別請求方式サービス」は、利用者の支払額を全額公的加盟機関に入金し、公的加盟機関が負担する手数料は後日請求するサービス。
これにより、これまでJ-Debit(銀行キャッシュカード)による支払に対応できていなかった地方自治体においても、J-Debitによる支払の導入が期待できるという。
昨今、VisaデビットカードやJCBデビットカードなどの国際ブランドデビットカードが急速に普及する一方、J-Debitサービスは伸び悩みが続いている。今回の2つのサービスの提供が、J-Debit普及の起爆剤になるか注目したい。