経済産業省は3月30日、クレジットカード会社とFinTech企業との連携を促すために、「クレジットカードデータ活用に係るAPI連携に関する検討会」を開催すると発表した。
この検討会では、クレジットカード会社とFinTech企業の連携手段であるAPIを活用して、新たに創出されるサービスやその実現に向けての課題等を検討する。
例えば、API連携に伴う収益の配分や費用分担のほか、APIの技術仕様について検討を進めるという。
昨年、経産省が開催した「クレジットカード産業とビッグデータに関するスタディグループ」においては、クレジットカードのデータを一層有効に利用することが、顧客の利便性向上や、カードビジネスの拡大に繋がるという報告がなされた。
その方法の一つとしてクレジットカード会社とFinTech企業が連携して新たなサービスを提供することが考えられることから、今回、事業者同士がAPIを活用することを期待しているという。
3回程度の開催を重ね、本年5月頃に報告書の中間とりまとめが予定されている。
銀行APIについては、金融庁主導で全銀協やFISCで検討が重ねられているが、クレジットカードについても、API連携の検討が進みそうだ。
(参照)経済産業省のニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170330005/20170330005.html