FinTech企業のメタップスは3月22日、ビッグデータ解析とAIを活用した融資プラットフォーム「LENDIA(レンディア)」をリリース予定であることを明らかにした。リリースに先立ち、金融機関の事前パートナーの募集も開始した。
「LENDIA」は、個人の融資に関する「意思決定」と「信用力の強化」という2つの課題を解決するプラットフォームだという。
まず融資における「意思決定」の支援では、過去の融資に関する実績データや体験談を解析し、個人が融資商品を選ぶ際の意思決定の支援をシステムが行う。例えば、自分と似たプロフィールの人々の統計情報から、年齢や職業や家族構成などの属性ごとのパターンの可視化まで、データとAIを用いて分析するという。
また、個人の「信用力の強化」という観点では、ソーシャルメディアなどのオンライン上のデータを活用して新たな与信モデルを構築し、インターネット上での個人の繋がりや影響力をもとに個人の信用力の強化を図るという。
今後同社では、データ解析やウェブマーケティングを活用して融資事業を伸ばしていきたい金融機関をパートナーとして募集し、サービスを拡大していくとしている。
以下に、メタップスのニュースリリースを引用する。
メタップス、ビッグデータ解析とAIを活用した融資プラットフォーム「LENDIA」のリリースに先立ち金融機関のパートナーを募集開始
メタップス
2017/3/22
株式会社メタップス(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐藤 航陽、以下 当社)は、ビッグデータ解析とAIを活用した融資プラットフォーム「LENDIA(レンディア)」のリリースに先立ち、金融機関の事前パートナーの募集を開始いたします。
LENDIAは、個人の借入に関する「最適な意思決定」と「信用力の強化」の2つの課題を解決するプラットフォームです。
(1) 借入に関する最適な意思決定を支援
個人が様々な用途でお金を借りる場合に、金融の専門用語や複雑な条件により自分に最適な融資を選ぶことは難しい現状があります。お金に関する話題はセンシティブで気軽に相談しにくく、またインターネット上の情報の真偽を確かめることも簡単ではありません。
当サービスでは、過去の膨大な融資に関する実績データや体験談を解析し、個人が最適な融資を選ぶ意思決定の支援をシステムが行います。自分と似たプロフィールの人々がどのような条件でどんな融資を受けているかといった統計情報から、年齢や職業や家族構成などの属性ごとのパターンの可視化まで、データとAIを用いて融資に関する情報格差を埋めていきます。
(2) データによる個人の信用力の強化
スマートフォンの普及によってインターネットの利用時間が拡大し、消費者のライフスタイルは大きく変化しています。インターネット上での消費行動やコミュニケーションが一般化しユーザの行動が多様化する中で、従来の融資における与信モデルでは全てをカバーすることは困難になってきています。
当社では、これまでお金の流れを予測するAIの研究の中で、購買・消費・株式・為替・不動産など様々なお金に関わるデータの収集と解析を進め、融資における統計やパターンの把握と、それに基づく与信モデルの研究を進めてまいりました。当サービスはソーシャルメディアなどのオンライン上のデータを活用して新たな与信モデルを構築し、インターネット上での個人の繋がりや影響力が信用力を強化する未来を実現していきます。
■金融機関パートナー募集
本サービスでは既存の融資の与信をテクノロジーを用いて「補強」していくことを目的としており、当社ではオンライン戦略に積極的な金融機関と協業しながらサービスを拡大していく方針です。データ解析やウェブマーケティングを活用して融資事業を伸ばしていきたい金融機関様をパートナーとして募集いたします。当社でのオンラインデータによる与信モデル及びウェブマーケティングの知見と、パートナー企業様の融資ノウハウを融合させて、新たな融資における標準を作ることを目指します。
(以下、省略)