日経新聞や讀賣新聞などの複数のメディアは2月20日、関西アーバン銀行、みなと銀行、近畿大阪銀行の3行が経営統合する方向で最終調整に入ったと一斉に報じた。
関西アーバン銀行とみなと銀行は三井住友銀行傘下である一方、近畿大阪銀行はりそなホールディングス傘下。経営統合が実現すれば、大手銀行グループをまたぐ再編劇となる。
経営統合の具体的な中身は現在調整中の模様だが、三井住友銀行が保有する2行の株式の一部をりそな側が買い取った上で、りそなホールディングスが地銀を運営する共同持ち株会社を作るのが有力だという。
気になるシステム面では現在、関西アーバン銀行は三井住友銀行のシステム(日本総研が運営)、みなと銀行が富士通メインフレームを使った自営システム、近畿大阪銀行がりそな共同システムをそれぞれ利用しており、3行バラバラの状態。
最終的にりそなホールディング傘下に入る場合、3行システムをりそな共同システムに片寄せしていく統合方式が有力視されるものの、新たに別のシステムを採用し、3行システムを統合していく方式も考えられる。
いずれにしろ、3行のシステムを統合していくという、難易度が高いプロジェクトになりそうだ。