TISは12月21日、決済ソリューション「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」を、新たなコンセプトとターゲットのもとにサービス展開していくと発表した。
具体的には、「つながる」をコンセプトに、国際ペイメントブランドやFintech企業との「積極的なアライアンス活用」と、様々なソリューションの連携・組合せを実現するための「オープンAPI基盤の導入」といった点を強化する。
以下に、TISのニュースリリースを引用する。
TIS、リテール決済ソリューション『PAYCIERGE』を新たなコンセプトとターゲットで展開
~アライアンスの積極活用とオープンAPI基盤の導入などで、銀行、地方自治体、Fintech企業などの決済事業を支援~
TIS株式会社
2016年12月21日
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下 TIS)は、注力事業である決済ビジネス領域のソリューション『PAYCIERGE(ペイシェルジュ)』を、新バージョン『PAYCIERGE 2.0』として、新たなコンセプトとターゲットのもとにサービス展開していくことを発表します。
『PAYCIERGE 2.0』では、「つながる」をコンセプトに、国際ペイメントブランドやFintech企業との「積極的なアライアンス活用」と、様々なソリューションの連携・組合せを実現するための「オープンAPI(※1)基盤の導入」といった点を強化し、多彩かつ充実した決済ビジネスを支援する各種サービスを展開していきます。
TISでは、銀行、地方自治体、Fintech企業を中心に、新たなコンセプトの『PAYCIERGE 2.0』を展開していきます。TISでは、PAYCIERGE関連のビジネスを2020年までに100億円規模のビジネスとすることを目指します。
※1 API:ソフトウェア(コンピュータプログラム)が互いにやりとりするインタフェースの仕様。あるソフトウェアの機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用する際の手順やデータ形式などを定めている。APIを使うことでソフトウェア(システム)同士の連携が容易になる
■『PAYCIERGE 2.0』のコンセプト
決済ビジネス市場では、昨今のスマホ利用に代表される関連技術の進歩や様々な異業種からの市場参入、Fintech企業の台頭などを背景に大きな環境変化がおきています。
そこでTISでは、2014年から展開している『PAYCIERGE』を、新たなニーズに合わせて再整理した『PAYCIERGE 2.0』として、「つながれば見えてくる。新しい決済、次のビジネス」をキャッチコピーに展開します。
・アライアンス活用による『つながり』の強化
『PAYCIERGE 2.0』では、国際ペイメントブランドなどの決済ビジネスプレイヤーや先進技術を持つFintech企業との積極的なアライアンス活用という『つながり』を強化していきます。
・オープンAPI基盤による『つながり』の強化
様々なソリューションの『つながり』を実現するオープンAPI基盤を構築して提供します。これにより、Fintech企業のサービスをTIS経由で提供する、もしくはFintech企業がTISのサービスを活用してビジネスを行える環境を提供していきます。
・海外市場での展開
タイやインドネシアといった成長著しい海外の決済市場にも『PAYCIERGE 2.0』の各サービス群を展開し、海外市場で有効性を確認した先進技術やサービスを、日本国内へ「輸入」することで、決済ビジネスの更なる拡大を目指します。
■『つながり』を実現するオープンAPI基盤
『PAYCIERGE 2.0』では、FISC(※2)やPCI DSS(※3)に準拠したTISオリジナルのオープンAPI基盤を展開します。このAPI基盤を活用することで、セキュリティを重視する、銀行、地方自治体などは安全な環境下で様々な決済関連サービスを活用できます。また、Fintech企業では、APIを使って『PAYCIERGE 2.0』で提供するサービスの活用と連携が出来ることに加えて、自社のサービスをTISのAPI基盤経由で提供することで、セキュリティや品質を求める金融機関などへの容易な展開が可能となります。
(以下、省略)