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東京海上とNTTデータ、保険証券へブロックチェーンを適用

東京海上日動とNTTデータは12月16日、保険証券へのブロックチェーン技術適用に向けた実証実験を開始すると発表した。

具体的には、外航貨物海上保険における保険証券に対して、ブロックチェーン技術を適用する実証実験を共同で行う。

保険証券がブロックチェーンによって流通することで、貿易関係者が国際的に流通する書類のやり取りに割く時間が大幅に短縮され、人的コストと書類の送達コストの大幅な削減が期待できるという。

以下に、東京海上日動火災保険のニュースリリースを引用する。

保険証券へのブロックチェーン技術適用に向けた実証実験を開始

東京海上日動火災保険株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
2016年12月16日

東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長:北沢 利文、以下:東京海上日動)と株式会社NTTデータ(代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、保険証券へのブロックチェーン技術適用に向けた実証実験を開始することといたしましたので、お知らせいたします。

1.背景
輸出入貨物にかかわる保険である外航貨物海上保険は、保険証券が売り手から買い手に譲渡されるため、銀行などの貿易関係者を介して国際的に流通します。しかしながら、その流通は紙書類によるものが中心であり、貨物の買い手への到着に時間がかかるとともに、紛失リスクがあることなども課題となっています。

「ブロックチェーン」はデータの耐改ざん性を確保した状態でネットワーク参加者間での情報共有が可能な分散ネットワーク技術で、NTTデータは、国際貿易取引全体を包含したブロックチェーンの活用を研究しています。(注)

こうした中、東京海上日動は、ブロックチェーン技術を利用した保険証券流通の研究を進めてきたことから、今般、NTTデータと共同で、外航貨物海上保険における保険証券の領域へのブロックチェーン技術適用に向けた実証実験を行うこととしました。

2.実証実験概要
(1)内容
外航貨物海上保険における保険証券の電子化ならびに、電子化した保険証券のブロックチェーン上における流通を実施し、セキュリティー性、業務効率性を含む実業務への適用可能性、コスト削減効果を検証します。
本実験では、保険証券のブロックチェーンによるデータ化と、ブロックチェーン上にある信用状や船荷証券の情報の保険証券への取り込みを行います。
保険証券がブロックチェーンによって流通することで、貿易関係者が国際的に流通する書類のやり取りに割く時間が大幅に短縮されると見込んでおり、人的コストと書類の送達コストの大幅な削減が期待できます。
実証実験について得られた結果については改めて発表を行う予定です。

(2)実施時期:2016年12月~2017年3月(予定)

3.今後について
実用化に向けては保険証券以外の貿易書類の電子化も必要となるため、国際的に貿易関係者が協調してブロックチェーンに対応していく必要があります。本実証実験を通じて、各貿易関係者における課題を解決し、実用化につなげていきます。

<注釈>
注 2016年7月12日付NTTデータニュースリリース「国内初、貿易金融をテーマとしたブロックチェーン適用に関する実証実験の完了について」
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2016/071200.html

(以下、省略)

 

(参照)東京海上日動火災保険のニュースリリース

http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/161216_01.pdf

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