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第一生命と日立、「医療ビッグデータ」活用で共同研究

第一生命と日立製作所は9月6日、「医療ビッグデータ」を生命保険事業に活用するために、共同研究を開始したと発表した。

共同研究では、医療ビッグデータを用いて将来の疾病罹患や予後の状況を予測するモデルの構築を行い、保険の引受け・支払い査定の高度化や新たな保険商品の開発を目指す。第一生命がこれまで蓄積してきた約1,000万人の医療ビッグデータと、日立が有するAI(人工知能)やビッグデータ解析技術を組み合わせるという。

具体的には、一人ひとりの健診結果と健診受診後の入院・手術などとの関係を分析し、将来の疾病罹患の予測や、その重症度や続発症、併発症などの予後の状況も予測するモデルを構築する。また、両社における医療データ・サイエンティストの育成も行う。

第一生命では、これらの共同研究の結果を活用して、保険契約の引受け範囲を拡大するほか、疾病予防や健康増進に資する新たな商品・サービスの開発に繋げたい考えだ。

第一生命は、これまで約1,000万人の医療ビッグデータを解析して、新しい保険商品の開発や、生命保険の引受け範囲の拡大などに取り組んでいる。例えば、グループ会社のネオファースト生命では、非喫煙者の保険料を割り引く商品の発売や、健診結果を使用した商品の開発を進めている。

日立でも、健康保険組合が保有する「健診データ」と医療機関受診時の「レセプトデータ」をもとに、生活習慣病の発症率と医療費総額を予測する技術を開発するなど、AI技術を活用した様々な実証実験を行っているという。

(参照)日立製作所のニュースリリース

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/09/0906.html

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