大日本印刷(DNP)は9月5日、銀行店舗で顧客自らが操作して、口座開設からICキャッシュカード発行までを行える端末「本人確認機能付きカード発行機」のプロトタイプを開発したと発表した。
この端末は、マイナンバーカード(個人番号カード)や運転免許証から読み取った顔写真と内蔵カメラで撮影した顔写真を照合して本人確認を行うほか、マイナンバーカードや運転免許証から氏名や住所などの情報を自動的に取り込み、口座開設やICキャッシュカード発行を自動化する。
同社では、ATMコーナーなどに設置することで、営業時間外でも口座開設からICキャッシュカードの発行・受取りが可能になるとしている。
また、スマートフォンで銀行口座開設の申し込みと本人確認書類の送信が可能な「DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリ」との連携機能も開発する予定。この機能により、アプリで口座開設の申し込みを済ませて、店頭でスマートフォンを端末にかざすだけで、カードを受け取ることができるという。
さらに、ディスプレー画面をデジタルサイネ―ジとしても活用できるため、各種サービスの案内や帳票類の出力などもできるという。
今後同社では、金融機関や顧客へのマーケティング活動を通じて、機能面などのヒアリングを行い、2017年夏頃にサービス開始を目指すとしている。