三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)と三井住友銀行(SMBC)は9月2日、顧客の利便性向上や業務効率化に向けて、AI(人工知能)の活用を積極的に推進していく方針を明らかにした。
今回明らかにした取組方針では、国内外のITベンダーやベンチャー企業の最新技術や先進事例を情報収集しAI実用化に向けて検証する。また、多種多様なAI関連テクノロジーの実証実験を繰り返しながら、業務の高度化・自動化を担う独自のAIを創造するという。
SMFGとSMBCでは現在、様々ななAIの実用化に向けて10件以上の実証実験を実施しており、今月より順次結果の評価を行うとともに、実用に向けた計画策定を行う予定。
さらに今回これらの取組の一環として、JSOLが、実証実験のプラットフォームである「Google Cloud Platform(GCP)」の技術支援を行うと発表した。GCPは、機械学習に関連するサービスも提供されている、Googleのクラウドサービス基盤。
AIの実証実験では、数多くの試行錯誤を効率的に繰り返すことができるコンピューティング環境が必要となるが、GCPは複数の実用検証が同時並行的に実施可能でAIの実証実験に適しているという。
SMFGとSMBCでは、今後もAIをはじめとしたFinTech関連の技術やサービスをオープンに取り入れながら、商品・サービスの向上に取り組んでいくとしている。