横浜銀行は8月30日、浜銀総研やNECと協力して、AI(人工知能)を活用したカードローンプロモーションの実証実験を実施したと発表した。
この実証実験では、横浜銀行が保有する顧客データとNECのAI技術を組み合わせてターゲティングモデルを開発し、本年6月にこのモデルを用いて実験を行った。
実験を行った結果、これまで資金ニーズが想定されなかった顧客にも、横浜銀行カードローンを効果的に案内できることが確認できたという。
横浜銀行は、地銀8行と共同でマーケティング用データベース「共同MCIFシステム」を構築しており、今回の実証実験ではこのデータベースのデータを活用した。またNECは、同社のAI技術群「NEC the WISE」のうち、ディープラーニング技術を搭載した「RAPID機械学習」を活用したという。
今後、横浜銀行は、AI技術の精度向上を進めるほか、顧客の金融ニーズに的確に応えるために新しい融資審査モデルへの活用も検討するとしている。