東京TYフィナンシャルグループは8月26日、傘下の東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行を合併させ、基幹系システムを最終的にNTTデータの「STELLA CUBE」に移行すると発表した。
3行の合併は2018年(平成30年)5月を目処とし、合併後の新名称は「きらぼし銀行」とする。八千代銀行を存続会社とし、東京都民銀行と新銀行東京を吸収合併する形態とするが、合併後の銀行コードは、東京都民銀行のコード(0137)を採用する。
基幹系システムの統合については、安全面を優先し2段階に分けて実施する。
まず合併時(平成30年)に、新銀行東京の基幹系システムを東京都民銀行の基幹系システム「STELLA CUBE」に統合し、東京都民銀行と八千代銀行の基幹系システムをリレーシステムにて接続する。
その後に、八千代銀行の基幹系システムを「STELLA CUBE」に統合する。統合時期は現時点で未定。
東京TYフィナンシャルグループの次期基幹システムについては、2013年に東京都民銀行と八千代銀行の経営統合が明らかになった段階から注目を集めてきた。
八千代銀行はNECが開発した日本初のオープン勘定系システム「BankingWeb21」のファーストユーザー。一方で、東京都民銀行もNTTデータが運用する「STELLA CUBE」のファーストユーザーであり幹事行。また、その後にTY傘下に加わった新銀行東京は日立製作所のシステムを利用中だ。
これまで水面下では、各ベンダーを巻き込んで激しい提案合戦が行われてきたとみられる。NECにとっては「BankingWeb21」の重要なユーザーを失うことになり、今後、地銀戦略の練り直しを迫られることになりそうだ。