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三菱東京UFJ銀行、来秋にも独自の仮想通貨を発行か

朝日新聞は6月10日、三菱東京UFJ銀行(BTMU)が来秋(2017年秋)にも、独自の仮想通貨「MUFGコイン」を一般利用者向けに発行する計画であると報じた。

記事によると、同行が発行を計画している「MUFGコイン」は「1コイン=1円」のレートで一般利用者向けに広く発行し、スマートフォンのアプリに取り込んで支払いに利用できるほか、利用者同士の送金も可能となる予定。

さらに、新型ATMとの連携により、スマートフォン上のコインをATMで現金化することもできる。コインの発行・管理基盤にはブロックチェーン技術を活用する。

金融機関による仮想通貨の発行については、米シティバンクの「Citi Coin」の研究事例など、現在、世界で様々な研究・開発が進められているものの、実用化された事例はまだない。仮に今回の報道が事実であれば、金融機関が仮想通貨を一般に発行する事例としては世界初になると見られる。

金融機関が仮想通貨を発行することについては、信用ある発行主体・管理主体がいるという安心感がある一方で、金融機関にとってのメリットが見えづらいとの指摘もある。

今回、三菱東京UFJ銀行は、「MUFGコイン」を使って独自の「商圏」の構築に繋げたい考えのようだ。同行が「MUFGコイン」を使って、Suicaのような「商圏」を構築できるか、今後の動向が注目される。