金融機関向け収益管理パッケージ等の開発を行っているシンプレクス社は5月11日、農林中央金庫の新市場リスク統合管理システムを構築したと発表した。
新システムでは、シンプレクスの統合パッケージ「SimplexPRISM(PRISM)」を採用。PRISMはフロント・ミドル業務に対応した統合パッケージシステムで、メガバンクを中心とした大手銀行で多くの採用実績がある。
今回、取引データやマーケットデータを既存システムや外部ツールを経由してPRISMに集約することで、これまで各システムに分散していたデータを一元的に管理したほか、リスク計量で共通に参照されるイールドカーブや計算アルゴリズムも一元化。
また、EUCシステムがデータアクセスできる環境「EUC-DB」を新たに整備し、EUCシステムが増加した場合にシステム構成が複雑化することを防いだとしている。
機関投資家として有名な農林中央金庫が、市場リスク管理システムとして本システムを採用したことは注目すべき事例と言えそうだ。