日本銀行は4月13日、3月17日と18日に開催された「決済システムフォーラム」の議事やプレゼンテーション資料を公開しました。
2日間にわたって開催された今回の決済システムフォーラムは、プレゼンターや参加者を公募した上で、第1日目のセッションでリテール決済、第2日目のセッションでは大口決済について議論が行われました。
まず、1日目ではリテール決済分野のイノベーションやデジタル通貨、またその基盤技術である分散型元帳やブロックチェーンがリテール決済に与える影響と課題、これらの技術を金融業務に適用する際の留意点などについて、プレゼンテーショが行われました。
その上で、①ブロックチェーンや分散型元帳の有するメリット、②これらの技術を金融業務などに応用してく上での課題、③情報セキュリティ、④コンプライアスや本人確認義務、⑤ビットコインなどの仮想通貨の将来展望など、幅広い論点について議論が行われています。
また2日目は、決済システムの高度化と日銀ネットの有効活用、またこれを通じた外貨調達手段の多様化の可能性、ブロックチェーン技術を大口決済に応用できる可能性やその課題などについて、プレゼンテーションが行われました。
その中で、①決済システムの「ネットワーク外部性」、②決済システムの高度化を実現していく上での課題、③決済手段の選択の余地と決済手段の規模とバランスを巡る論点、④技術進歩と制度の関係を巡る問題など、幅広い論点について議論が行われています。
監査法人やITベンダー、FinTech企業などの第1人者が登壇しており、その有用な資料も多数公開されていますので、ぜひ原文を参照ください。