あいおいニッセイ同和損保とトヨタ自動車、トヨタファイナンシャルサービスの3社は、本年4月1日にテレマティクス自動車保険サービスを提供する米国の共同出資会社トヨタインシュランスマネジメントソリューションズ(TIMS)を設立したことを明らかにしました。
新会社TIMSは、トヨタが本年1月に米国に設立したトヨタコネクティッドのデータ分析技術や、あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険ノウハウなどを集約させ、テレマティクス自動車保険サービスの提供を目指します。TIMSは保険分野でのビッグデータの分析とアルゴリズムの開発のほか、マーケティングなどの活動も進めます。
トヨタファイナンシャルサービスとあいおいニッセイ同和損保は、金融と保険が一体となったサービスを1990年代より世界各地において共同で展開しており、その培った経験とノウハウを集約して今回の新会社での活動に繋げる予定。
特にあいおいニッセイ同和損保は、2015年に英国のテレマティクス保険最大手のInsure The Box社を約200億円で買収しており、今回の新会社設立でも同社のノウハウを活用すると考えられます。
また、新会社TIMSは蓄積する保険データを活用し、トヨタが人工知能やロボティクス分野の研究拠点として設立したToyota Research Institute, Inc.とも連携していく予定としています。
以下に、あいおいニッセイ同和損保のニュースリリースを引用します。
米国でテレマティクス自動車保険サービス会社を設立
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
2016年4月13日
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:金杉恭三、以下AD)、トヨタファイナンシャルサービス株式会社(社長:犬塚力、以下TFS)、トヨタ自動車株式会社(社長:豊田章男、以下トヨタ)の3社は、2016年4月1日、共同出資会社トヨタインシュランスマネジメントソリューションズUSA, LLC(以下、TIMS)を設立し、トヨタのビジョンである、安全・安心・便利なモビリティ社会の構築に保険面で貢献していきます。ADとTFSは各々の米国子会社を通じて出資し、トヨタは本年1月に米国に設立したトヨタコネクティッドInc.(以下、TC)を通じて出資します。
新会社は、TCの最先端のデータ分析、TFSの金融とADのテレマティクス自動車保険といった、それぞれのノウハウを集約させることで、よりお客様にご満足いただける保険サービスの提供を目指していきます。
カリフォルニア州南部のTFS米国拠点付近において、TIMSはトヨタのお客様向けのテレマティクス自動車保険の開発支援を行うとともに、販売店・ディストリビューターと一体となって、お客様によりご満足いただける新たなサービスの提供に貢献していく予定です。そのために、TIMSは保険分野でのビッグデータの分析とアルゴリズムの開発、あわせてマーケティングなどの活動も進めていきます。
TFSとADは、こうした金融と保険が一体となったサービスを1990年代より世界各地において共同で展開しており、その培った経験とノウハウを集約し、米国で新たにサービスを開始していきます。またTCは、トヨタが製品群ごとのカンパニー制に移行する中、つながる技術とデータサイエンス分野のグローバルな発展に向け設立されました。
コネクティッドカーが普及するに従い、走行データと金融、保険の関係はより一層緊密である必要があり、TIMSの3社による共同設立はそれを具現化したものとなります。
TIMSは米国での展開を手始めに、トヨタのグローバル事業と連動した展開も視野に入れています。また、蓄積する保険データを活用し、トヨタが人工知能やロボティクス分野の研究拠点として設立したToyota Research Institute, Inc.とも連携していく予定です。
(以下、省略)
(参照)あいおいニッセイ同和損保のニュースリリース
http://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/news_dtl.aspx?news_id=2016041300294&cate_id=02