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楽天証券、今夏を目処にロボアドバイザーサービスを提供へ

楽天証券は4月7日、投資運用業及び投資助言・代理業に係る登録を行い、今夏を目途に、大手ネット証券で初めて、投資一任運用型のロボアドバイザーサービス「楽天証券ラップサービス(愛称:楽ラップ)」を開始すると発表しました。

「楽ラップ」は、インターネット完結型の投資一任型ロボアドバイザー。インターネット上で15問前後の選択式の質問に答えることで、ライフプランや投資ニーズに合った資産配分を提案する「ロボ・アドバイザー」診断ツールを、Finatext社と共同で開発。また、IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)を介した提案を前提とした投資一任型運用サービスメニューもあわせて提供する予定です。

さらに、「楽ラップ」における運用資産は、グローバル・コンサルティング・ファームのマーサーによる投資助言を受けながら、楽天証券が一任運用します。インデックスファンドを中心に運用を行うことで、業界最低水準の手数料を目指すとのこと。

ロボアドバイザーサービスは、これまで欧米で普及が進んでいましたが、日本においても、お金のデザインの「THEO」や、ウェルスナビなどが順次サービスを開始しています。今回、楽天証券が既存ネット証券会社として初めてサービス提供を発表したことで、日本においても普及が進むことが期待されます。

以下に、楽天証券のニュースリリースを引用します。

投資運用業及び投資助言・代理業の登録完了 ロボ・アドバイザーを使ったラップサービス“楽ラップ”を開始

楽天証券
2016年4月7日

楽天証券株式会社(代表取締役社長:楠 雄治、本社:東京都世田谷区、以下「楽天証券」)は、金融商品取引法第29条の規定に基づき、投資運用業及び投資助言・代理業に係る登録を完了しました。この登録を受け、今夏を目途に、大手ネット証券で初めて※の投資一任型運用サービス「楽天証券ラップサービス(愛称:楽ラップ)」を開始することをお知らせいたします。

楽天証券はインターネット専業証券として1999年の創業以来、個人のお客様を中心に、幅広い金融商品を効率的にお取引きいただくためのインフラ創造、サービスの構築につとめて参りました。近年ではNISAの開始などにより、より長期的な資産形成のための運用ニーズが高まっております。

このような個人のお客様の長期的な資産形成ニーズにお応えするため、楽天証券では投資信託のラインナップの充実や、楽天スマートコストシリーズをはじめとする低コストの投資信託の紹介など、積極的なサービス展開をして参りました。

一方で、長期的な運用を望むものの、どの投資商品を選べばよいかわからない、投資のタイミングがわからない、自分の投資目的や期間にあわせて最適な運用をしてほしい、といったお客様の声も多数あり、これらの声にお応えするため、新たに投資運用業の登録を行い、“楽ラップ”の提供を開始することといたしました。大手ネット証券としては業界初のサービスとなります。

“楽ラップ”の基本サービスは、インターネット完結型の投資一任型運用です。「金融」と「技術」を組み合わせたフィンテックに注目が集まる中、楽天証券では、金融アプリサービスや投資信託APIなどを提供する新興フィンテック企業の株式会社Finatextと共同で「ロボ・アドバイザー」診断ツールを開発しました。インターネット上で15問前後の選択式の質問に答えることで、お客様のライフプランや投資ニーズに合った資産配分を提案する診断プロセスを採用するとともに、スマートフォンやパソコンを使って、いつでもどこでもご利用できる環境を用意いたします。また、IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)を介した提案を前提とした投資一任型運用サービスメニューもあわせて提供いたします。

さらに、“楽ラップ”における資産は、世界で総額9.2兆米ドルを超す資産残高に対して資産運用サービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームのマーサーによる投資助言のもと、楽天証券が一任運用いたします。インデックスファンドを中心に運用を行うことで、お客様の負担する総コストを抑え、業界最低水準※の手数料を実現することを目指します。加えて、最低投資金額も10万円と、こちらも業界最低水準とすることで、今まで資産形成に踏み出せなかったお客様が気軽に始められる環境を提供いたします。

楽天証券は引き続き、「スピード」と「イノベーション」を旨とし、お客様のご期待にお応えできるようサービス向上に全力で努め、積極的にお客様の資産形成にお役に立ちたいと考えております。

(以下、省略)

 

(参照)楽天証券のニュースリリース

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/newsrelease/pdf/press20160407.pdf