横浜銀行は3月31日、北陸銀行、北海道銀行、七十七銀行及びNTTデータと共同運営している共同利用システム「MEJAR(メジャー)」に、東日本銀行を新たに加え、5行による共同利用に向けて検討を行うことで基本合意したと発表しました。
MEJARは、2010年1月に横浜銀行が先行して利用を開始し、その後2011年5月より北陸銀行・北海道銀行が、2016年1月より七十七銀行が共同利用を開始しているNTTデータの共同利用型システム。預金・為替・融資等の業務処理機能を担う勘定系システムのほか、ATM・インターネットバンキングなどについても共同化されています。
横浜銀行と東日本銀行は、共同持ち株会社「コンコルディア・フィナンシャルグループ」を新設して、4月1日付けで経営統合することで合意済み。勘定系システムについては、横浜銀行はMEJARに加盟している一方、東日本銀行は富士通ホストで自営システムを運営しており、経営統合後にどちらのシステムを採用するか注目されていました。
東日本銀行の利用開始時期については、2018年(平成30年)度中を目途に検討していくとしています。
以下に、横浜銀行のニュースリリースを引用します。
東日本銀行とのシステム共同利用に向けた検討に関する基本合意について
横浜銀行
2016年3月31日
横浜銀行(代表取締役頭取 寺澤 辰麿)は、北陸銀行(代表取締役頭取 庵 栄伸)、北海道銀行(代表取締役頭取 笹原 晶博)、七十七銀行(代表取締役頭取 氏家 照彦)、およびエヌ・ティ・ティ・データ(代表取締役社長 岩本 敏男)との間で平成22年1月から稼働を開始している共同利用システム(名称「MEJAR(メジャー)」)に、東日本銀行(代表取締役頭取 石井 道遠)をあらたに加え、5行によるシステム共同利用に向けた検討をおこなうことで基本合意しましたので、お知らせします。
MEJARは、ITコストの低減などを目的に、横浜銀行が先行して利用を開始した共同利用システムです。平成23年5月に北陸銀行・北海道銀行と共同利用を開始した後、平成28年1月に七十七銀行とも共同利用を開始しています。
横浜銀行と東日本銀行は、4月1日設立予定の株式会社コンコルディア・フィナンシャルグループのもとで平成30年度中を目途にシステムを共同化し、これにより削減したコストをサービス向上に投資することで、お客さまへこれまで以上に質の高い金融サービスを提供していきます。記
1.これまでの経緯
- 平成17年11月 :横浜銀行、北陸銀行、北海道銀行がシステム共同利用を検討する旨基本合意
- 平成18年 3月 :3行がシステム共同利用に関する基本契約を締結
- 平成22年 1月 :横浜銀行が先行して共同利用システムに移行
- 平成23年 5月 :北陸銀行、北海道銀行が共同利用システムに移行(3行での利用を開始)
- 平成23年11月 :七十七銀行をあらたな共同利用行として追加することを検討する旨基本合意
- 平成24年 5月 :七十七銀行をあらたな共同利用行として追加した基本契約を締結
- 平成28年 1月 :七十七銀行が共同利用システムに移行(4行での利用を開始)
- 平成28年 3月 :東日本銀行をあらたな共同利用行として追加することを検討する旨基本合意
2.共同利用するシステムの範囲
預金・為替・融資等の業務処理機能などを担う基幹系システムのほか、データの加工・分析などをおこなうシステム、ATM、インターネットバンキングなど、現状4行で共同利用しているシステムについて、5行での共同利用を検討していきます。
(以下、省略)
(参照)横浜銀行のニュースリリース
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1340932