ITホールディングスグループのTISは2月24日、グローバルにカード決済プラットフォームを提供する米国企業「i2c Inc」と、日本国内外における同社の決済サービスの提供に関して業務提携したと発表しました。
i2cのSaaS型カード決済プラットフォームは、中欧、中東、アフリカ、ASEANなど世界約220カ国のカードホルダーに対して、プリペイドやクレジット、デビッドなどの決済サービスをサポートしています。またVISAをはじめ、南米の銀行やドイツのモバイル通信会社など、全世界の様々な業種にSaaS型カード決済プラットフォームを提供しています。
今回の提携でTISとi2cは、まず国内のプリペイド事業者向けにi2cのSaaS型カード決済プラットフォーム展開していくことで合意しました。
TISでは、i2cの決済プラットフォームを自社のリテール決済ソリューション群「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」傘下のサービスとして位置付け、早期にプリペイドカード事業を立ち上げたい企業などに提供していくとのこと。また、ASEAN地域においても今後、プリペイドを始めとした決済サービスも合わせて展開し、2020年までに国内外合わせて50社への導入を目指すとしています。
以下に、TISのニュースリリースを引用します。
TIS、グローバルで決済プラットフォームを提供する米国企業i2cと提携
~ 国内企業のプリペイドカード決済事業の立ち上げを支援 ~
TIS株式会社
2016年2月24日
ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下 TIS)は、グローバルにカード決済プラットフォームを提供する米国企業i2c, Inc.(本社:カリフォルニア州レッドウッドシティ、CEO:Amir Wain、以下i2c)と、国内外における同社の決済サービスの提供に関して業務提携したことを発表します。
i2cのSaaS型カード決済プラットフォームは、中欧、中東、アフリカ、ASEANなど世界約220カ国のカードホルダーに対して、プリペイドやクレジット、デビッドといったあらゆる種類の決済をサポートし、24時間世界中のどの時間帯にも対応しています。また、SLA99.99%を誇り、カード決済の国際ブランドであるVISAをはじめ、南米の銀行BANCO DO BRASIL Americas、ドイツのモバイル通信会社T-Mobileなど、全世界の様々な業種にSaaS型カード決済プラットフォームを提供しています。
今回の提携でTISとi2cは、まず国内のプリペイド事業者向けにi2c のSaaS型カード決済プラットフォーム展開していくことで合意しました。
TISでは、i2cの決済プラットフォームを自社のリテール決済ソリューション群「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」傘下のサービスとして位置付け、早期にプリペイドカード事業を立ち上げたい企業や、プリペイド事業の運用コストを抑えたい企業、海外進出を計画しているアウトバウンド事業者などを中心に提供していきます。また、ASEAN地域においても今後、プリペイドを始めとした決済サービスも合わせて展開し、2020年までに国内外合わせて50社への導入を目指します。
i2c社のCEO Amir Wain氏は、今回の業務提携について以下のようにコメントしています。
「我々はTISと提携し、日本およびアジア全域の消費者のために決済とコマースのプラットフォームを提供できることを誇りに思っています。i2cは世界中の顧客に信頼性の高い柔軟なプラットフォームを提供するために懸命に努力しています。今後、TISと協力して日本およびアジア全域でマーケットニーズを捉え、差別化した高度なサービスを提供できることを楽しみにしています」
提携の背景
昨今、顧客の囲い込みや、カード利用時に得られる様々なデータのマーケティング利用を目的に、飲食業や通信会社、スーパーマーケットなど多くの企業でプリペイドカードの展開が始まっており、市場が拡大しています。
今回の業務提携は、拡大する国内のプリペイドカード市場に向け、「PAYCIERGE」のサービスメニューの拡充が必要と判断し、i2cのサービスを提供することとしたものです。これにより、さらにお客様のニーズに合った決済ソリューションの提供が可能になります。また、今後のプリペイドカード需要の高まりが予想されるASEAN地域に向けても、TISのASEAN拠点を中心にi2cのグローバルに展開するプラットフォームを活用した事業展開を検討していきます。
i2cのSaaS型カード決済プラットフォームについて
i2cのSaaS型カード決済プラットフォームは、イシュアー向けサービスとしてクレジット/プリペイド/デビットの決済手段を提供しており、モバイル機能も充実しています。各カードプログラムの商品性をパラメータで設定することで、個別のシステム開発を行う事なく早期にカード事業の展開を可能にする点が特長です。また、標準パラメータ設定をコピーすることにより、同種のカードプログラムを容易に構築できるため、開発期間を大幅に短縮することができます。
さらに同プラットフォームは、カード発行機能以外にもキャンペーンやクーポンの設定、加盟店管理、請求・精算管理、データ分析、マーケティングなどの機能も備えており、企業のカードビジネスをワンストップで支援しています。
i2c SaaS型カード決済プラットフォームの詳細については、以下URLをご覧下さい。
http://www.tis.jp/service_solution/prepaidcube_sharp/
i2c, Inc.について
シリコンバレーに本拠を構えるi2cは、世界中の金融機関・企業・ブランド・政府に対し、決済向け製品や次世代のコマース製品を提供しています。i2cのクラウドベースの世界的プラットフォームは、プラスチック、バーチャル、モバイルの各形態において、事実上すべてのプリペイド、デビット、クレジットの各プログラムに対応しています。6大陸の顧客はi2cのプラットフォームを活用して、収益性があり、差別化が可能な、独特の顧客ニーズに対応できる決済製品や決済サービスを構築しています。詳細は www.i2cinc.com をご参照ください。
(以下、省略)