野村ホールディングスは9月15日、金融イノベーションや新規ビジネスの推進を強化するために、米国サンフランシスコにイノベーション・オフィスを設置すると発表した。
このオフィスでは、シリコンバレー周辺に拠点を置くスタートアップ企業やベンチャーキャピタル等とのネットワークを形成し、次世代ビジネスや新たなテクノロジーを探究する。
探究した新たなテクノロジーは、野村グループ内でグローバルに連携し、野村グループや、日本・アジア地域を中心とする顧客との協業機会を追及する。また、野村グループの既存ビジネスの推進や業務効率の改善につなげるという。
さらに、スタートアップ企業との連携にむけて、必要に応じた機動的な資金提供を行うために、約1億ドル程度(約100億円)を拠出する。
同社では、組織横断的なフィンテック委員会や金融イノベーション推進支援室を立ち上げているほか、アクセラレータープログラム「VOYAGER」を実施するなど、イノベーションの促進を図っている。
同社では今後も、グローバルな連携を強化しながらイノベーションに関する取組みを一層推進していくとしている。