NTTデータは8月28日、銀行12行と協力して、スマホアプリと銀行口座を連動させた新しいスマホ決済サービスの実証実験を開始すると発表した。来年度上期の本格提供開始を目指す。
この実証実験では、大型商業施設内の店舗において、あらかじめ自身の口座情報を登録した「スマホ決済アプリ」を用いて、銀行口座と連動したスマホ決済サービスの検証を行う。
対応する銀行口座は、みずほ銀行、三井住友銀行、および地方銀行10行(秋田銀行、岩手銀行、足利銀行、千葉興業銀行、北越銀行、福井銀行、京都銀行、鳥取銀行、西日本シティ銀行、愛知銀行)。
実証実験では、パスワードの代わりに、利用者自身の生体情報(顔、声紋、指紋等)をもとに認証を行うことができるFIDO技術を採用する。
また、利用者のスマホアプリ上には口座情報は保有させず、決済時も別途付与する「トークン」を利用することでセキュアな取引を実現するという。
利用者は、クレジットカードを保有していなくても、銀行口座さえあればスマホ決済を利用することができる。
NTTデータでは、この実証実験で得た結果を踏まえ、2018年度上期をめどに新たなスマホ決済サービスを開始することを目指す。また、将来的には同社が提供するCAFIS端末に、当機能を搭載し、加盟店の既存決済端末・ネットワークインフラをそのまま活用し、加盟店や金融機関の導入しやすさを追求していくとしていくという。