日本生命は5月17日、健診・医療ビッグデータを活用し、ヘルスケア事業を本格展開していく方針を公表した。
具体的には、野村総研(NRI)およびリクルートライフスタイルと共同で、企業・団体・健康保険組合向けに、「ニッセイ健康増進コンサルティングサービス」を開始する。例えば、組合員の健康診断結果やレセプト(診療報酬明細書)等の健康データをもとに、健康増進支援サービスを提供する。
また個人向けについては、今年4月に導入した「健康サポートマイル」をさらに充実させる。ウォーキングアプリの利用状況に応じてマイルが貯まる仕組みなどを開発する。
さらに、これらの取組みを推進するために、多種多様な健診・医療データの基盤となる「ヘルスケアデータプラットフォーム」を構築する。このプラットフォーム構築を通じて、健康寿命の延伸に貢献するほか、保険事業の高度化に繋げていくという。
健診・医療データを活用する取組みはInsTech(InsureTech)の最重要分野になりつつある。他の保険会社にとっても、注目すべき事例になりそうだ。