SCSKは4月28日、伊予銀行のシンガポール支店に対して、海外店向け国際勘定系システム「ORFE-Global」を導入したと発表した。
この「ORFE-Global」は、SCSKの海外拠点向けバンキングシステム「SIBAS」をベースとして、Web対応版として新たに開発したもの。貸付、証券、資金、輸入/輸出為替、送金、預金など、海外店向けに必要な機能を有する。
製品体系としては、バックオフィス業務、フロントオフィス業務の分離に対応しており、勘定系システムを担う「ORFE-G」、フロントの資金/為替管理業務を担う「SMASH」などから構成される。フロントオフィス向け機能は拠点ごとの業態に合わせて選択可能。
従来の「SIBAS」はIBM社製オフィスコンピュータ上での稼働を条件としていたが、「ORFE-Global」ではWebシステム構成を採用した。OS・ソフトウェアについてもオープンソースソフトウェア(OSS)を採用し、初期導入、保守コストを抑制したという。
伊予銀行ではすでに香港支店で「SIBAS」を利用しているが、導入コストの低減、画面のWeb化による操作性向上といった点を評価したとしている。
伊予銀行、SCSKの海外店向け国際勘定系システムを導入