楽天証券とブロックチェーン企業のソラミツは8月23日、ブロックチェーン技術を利用した本人確認システム(KYCシステム)を共同開発すると発表した。
採用する具体的なブロックチェーン技術やKYCシステムの内容については非公表。
KYCは「Know Your Customer」の略で、KYCシステムは金融機関における本人確認手続き等で利用されている。アンチマネーロンダリング(AML)やテロ資金供与(CFT)などの対策として近年重要性を増しており、日本においても犯罪収益法が改正されるなど、年々厳格な本人確認が求められるようになっている。
KYCにブロックチェーン技術を活用することについては、世界的にも取り組みが検討されており、両社は要素技術の研究開発、既存システムとの融合、本格展開に向けた課題の整理等を行うとしている。
以下に、楽天証券のニュースリリースを引用する。
日本初!ブロックチェーン技術を利用した本人確認(KYC)システム共同開発開始
最先端のFintech採用へ
楽天証券
2016年8月23日
楽天証券株式会社(代表取締役社長:楠雄治、本社:東京都世田谷区、以下「楽天証券」)とソラミツ株式会社(共同最高経営責任者:岡田隆/武宮誠、本社:東京都港区、以下「ソラミツ」)は、ブロックチェーン技術[1]を利用した本人確認(KYC[2])システムについての共同開発を開始したことをお知らせします。
昨今、金融業界においては、KYCに関して様々な問題が発生しています。今回は、最先端のFintechであるブロックチェーン技術などを利用することで、日本初の高セキュリティなKYCシステムの共同開発を行います。KYCに関するブロックチェーン技術の活用については、世界的にも取り組みが検討されているところであり、両社は要素技術の研究開発、既存システムとの融合、本格展開に向けた課題の整理等も行っていきます。
楽天証券は、ブロックチェーン技術を利用して、お客様に安心してお取引いただける環境を提供することで、さらなる顧客基盤の拡大を図っていきます。
ソラミツは、ブロックチェーン技術とアイデンティティに対する取り組み・技術・ノウハウを生かし、楽天証券とともにお客様に役立つサービスの開発を行っていきます。
両社は、ブロックチェーン技術が安心・安全な技術として、社会の発展を支える仕組みとなり、日本経済の発展に寄与するよう、今後ともに活動していきます。
(以下、省略)