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MTI、銀行のスマホアプリから携帯電話番号で送金できるサービスを開発へ

モバイルサービスを提供するMTIは8月8日、銀行のスマートフォン向けインターネットバンキングアプリから携帯電話番号やFacebookアカウントを使用して送金できるサービスを開発すると発表した。

このサービスでは、通常の送金時に必要となる相手の口座情報などを知らなくても、電話帳に登録している携帯電話番号やFacebook上の友達から相手先を選択するだけで、送金できるようにする。本サービスを導入している銀行間であれば他行への送金も可能とする。
また、銀行向けにパッケージサービスとして提供するため、単独で開発・運用するよりも低コストかつスピーディーな導入が可能としている。それぞれの機能を呼び出すAPIを既存のアプリと連携するだけで導入できるという。

そのほか、従来のインターネットバンキングアプリではできなかった、相手先への請求や複数の相手に一括送金を可能とする機能の実装も予定しているという。

以下に、エムティーアイのニュースリリースを引用する。

銀行向け“携帯番号×口座情報マッチングソリューションサービス”、来春提供開始!
~銀行のスマホアプリから携帯電話番号で簡単に送金を可能に~

株式会社エムティーアイ
2016年8月8日

(株)エムティーアイでは、これまでモバイルサービスで培ったノウハウを駆使し、FinTech分野へ本格参入します。その第一弾として、銀行が提供しているスマートフォン向けインターネットバンキングアプリから、携帯電話番号などを使用して簡単に送金ができる銀行向けの携帯電話番号と口座情報のマッチングソリューションサービスを開発し、今年度中の運用を目指します。

本サービスを取り入れることで、従来の送金時に不可欠だった相手の口座情報などを知らなくても、電話帳に登録している携帯電話番号やFacebook上の友達から相手先を選択するだけで、簡単に送金できるようになります。また、銀行向けにパッケージサービスとして提供できるため、単独で開発・運用するよりも低コストかつアプリへのスピーディーな導入が可能です。

当社では、本サービスの開発を進めるとともに、一行でも多くの国内銀行・信用金庫への導入を進め、インターネットバンキングの活性化を促し、消費者の利便性向上を目指します。

◆IT×金融で更なる利便性の向上を!携帯電話番号などによるモバイル送金サービスの実現化へ

近年、ITを活用した決済、資産管理、融資などの金融サービス全般を指すFinTech(フィンテック)が広がりを見せ、世界的にも注目を集めています。IT、ベンチャーなどの民間企業と金融機関との新たな連携・協働の動きも今後ますます活発になっていくと予想されており、欧米のようにテクノロジーを活用した顧客の利便性向上は、日本でも急務とされています。こうした中、金融庁も昨今「個人間決済の多様化」に取り組むことを明言、「口座番号の代わりに携帯電話番号によるモバイル送金サービスの実現などを目指す」などの方向性を示し、消費者ニーズの変化・多様化に応じた施策の検討が進んでいます。

◆“携帯番号×口座情報マッチングサービス”を提供!安全かつ便利で広がる新たな利用シーン

こうした国内の様々な動向を受け、当社では、消費者が利用している銀行のインターネットバンキングアプリから、携帯電話番号などで送金できる仕組みの開発に着手しました。銀行名や支店名、口座の種類・名義・番号などは必要なく、本サービスを導入している銀行間であれば他行への送金も実行可能です。また、お互いの電話帳に登録されている相手やFacebookで友達承認されていることが条件となるため、友人間のみの送金に限定でき不正な送金を防止します。

そのほか、従来のインターネットバンキングアプリではできなかった、相手先への請求や複数の相手に一括送金を可能とする機能の実装も予定しています。外食時などの支払いを割り勘にした際など、今までとは異なった新たな場面での活用も見込まれ、インターネットバンキングの利用率向上にも貢献していきます。

◆従来のアプリに簡単に組み込め、便利で分かりやすい仕様でインターネットバンキングがより身近に!

本サービスは必要な機能をパッケージとして提供するため、銀行側は既存のインターネットバンキングアプリやWebサイトをそのまま利用でき、新たなシステムの構築や基幹システムの大規模な改修は不要です。それぞれの機能を呼び出すAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を既存のアプリと連携するだけでよく、銀行側が電話番号送金機能などを単独で開発するよりも、大幅にコストを削減できスピーディーな導入が可能です。
さらに、モバイルサービスを数多く提供してきた当社だから提案できる、消費者に分かりやすく使いやすい仕様で、インターネットバンキングをより身近な存在へと導きます。
今後も当社はテクノロジーを通じて、小さな驚きと新しい使いやすさを届け、お客様とともに未来を共創していきます。

(以下、省略)

 

(参照)エムティーアイのニュースリリース

http://www.mti.co.jp/?p=21502