沖電気工業(OKI)は7月28日、インド最大手銀行であるインドステイト銀行(State Bank of INDIA)に紙幣還流型ATM600台を納入したと発表した。紙幣還流型ATMとは、預け入れされた紙幣を再度支払いに使用できるATMのこと。今回の受注により、インドATM市場での同社の累積受注台数は2,000台を超えるという。
インドのATM市場は、現在22万台のATM(CD含む)が稼動しており、世界第3位の大型市場。人口あたりのATM設置台数が他国に比べて少ないことや、インド準備銀行(インド中央銀行)による政策により、2020年には市場規模が2倍に伸びると予想されている。
特に、売上金の入金や仕送りなどATMでの入金需要が増加しており、資金効率の良い紙幣還流型ATMの需要が増加しているという。
同社では、2013年にインド市場へ参入し、インドステイト銀行へ紙幣還流型ATMの納入を開始し、2014年には販売会社「OKI INDIA PRIVATE LIMITED」を設立している。
今後も事業拡大をはかり、2020年でのインドでの稼働台数2万台を目指すという。。
以下に、OKIのニュースリリースを引用する。
OKI、紙幣還流型ATM600台をインド最大手のインドステイト銀行に納入
成長を続けるインド市場でATM事業を拡大
OKI
2016年7月28日
OKIは、このたび2016年6月にインド最大手であるインドステイト銀行(State Bank of INDIA)に紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」600台を納入しました。大きな成長が見込めるインドATM市場でのOKIの累積受注台数は2,000台を超えており、今後も得意とする紙幣還流型ATMの事業拡大を図ります。
インドATM市場は、現在22万台のATM(CD含む)が稼動しており、中国に次ぐアジア第2位、世界第3位の大型市場です。人口あたりのATM設置台数が他国に比べて少ないことや、インド準備銀行(インド中央銀行)による金融包摂策(Financial Inclusion)(注1)により、2020年には市場規模が2倍に伸びると予想されています。現金社会であるインドでは、経済成長を背景に売上金の入金や仕送りなどATMでの入金需要が増加しています。金融機関では、より効率的に現金の入出金業務を行う必要に迫られており、資金効率の良い紙幣還流型ATMの需要が増加しています。
OKIは、2013年にインド市場へ参入し、紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」のインドステイト銀行納入を開始しました。2014年には販売会社「OKI INDIA PRIVATE LIMITED」を設立するなど、現地に根付いたマーケティング・販売活動を進め、インドでのATM事業拡大に注力してきました。
「ATM-Recycler G7」は、顧客利便性と効率的な銀行オペレーションを実現する上で欠かせない、高い稼働率による信頼性、大きな紙幣収容力が高く評価されています。インドステイト銀行へは累計850台納入しており、このほかにも同国金融機関から順調に受注が進んでいます。今後も事業拡大をはかり、2020年でのインドでの稼働台数2万台を目指します。
今後は、さらにロシア、東南アジアなど紙幣還流型ATMの市場成長が見込まれる地域でATM事業拡大を進めていきます。
【用語解説】
注1:金融包摂策(Financial Inclusion)
「居住地や貧富の差に関係なく、インドの全国民が平等に金融サービスを受けられる社会を作る」という政策。
(以下、省略)