SBIインベストメントは7月27日、同社が運営する「FinTechファンド」などを通じて、決済サービス「Paidy」を提供するFinTech企業、エクスチェンジコーポレーション(ExCo)に出資したと発表した。出資額は非公表。
「Paidy」は、オンラインショッピング時に、事前登録なしにメールアドレスと携帯電話番号だけで決済を行えるサービス。SMSが受信できる携帯端末があればすぐに利用できる。
ExCo社が開発した独自のモジュールと機械学習を用いることで、数秒以内で審査を行い、利用者はクレジットカード無しでオンライン決済ができる。利用額の支払いについては、翌月に送付される電子メール内容をもとに、コンビニ端末や銀行での支払・振込が必要。
「FinTechファンド」は、昨年12月にSBIインベストメントが、FinTech事業領域への投資を目的として設立。出資約束金総額300億円で、既に16社のFinTech関連企業への投資を決定している。
以下に、SBIインベストメントのニュースリリースを引用する。
Exchange Corporation Holdings Limitedへの出資に関するお知らせ
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社
2016年7月27日
このたび当社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)グループは、当社子会社でベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)が運営する「FinTechファンド」等を通じて、会員登録などが一切不要で、携帯電話番号とメールアドレスだけで利用できる、新しいタイプの決済サービス『Paidy』を提供する、株式会社エクスチェンジコーポレーション(東京都港区、代表取締役:ラッセル・カマー、以下「ExCo社」)の持株会社であるExchange Corporation Holdings Limitedへの出資を行いましたのでお知らせいたします。
Paidyは、利用にあたり事前登録は必要なく、利用者はオンラインショッピング時に、メールアドレスと携帯電話番号だけで決済を完了することが可能です。SMSが受信できる携帯端末があればすぐにサービスを始められるため、日本国内で1億人以上が利用できる決済サービスとなっています。また分割払いにも対応しているので、利用者は安心・安全・簡単にネットショッピングを楽しむことが出来ます。
PaidyはExCo社が開発した独自のモジュールと機械学習を用いることで、数秒以内で審査が完了し、利用者はクレジットカード無しでもオンライン決済が可能です。Paidyは決済が容易なため、未完了取引の削減、新規顧客の拡大、平均注文単価およびリピート率の向上等により、加盟店の売り上げ向上が期待でき、既に60万店舗以上が導入済みです。また加盟店への支払いはExCo社が保証します。
SBIインベストメントは2015年12月にFinTech事業領域への投資を目的として「FinTechファンド」(名称:FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合)を設立しました。出資約束金総額は300億円で、既に16社のFinTech関連企業への投資を決定しています。引き続き同ファンドを通じて、国内外のFinTech事業領域の有望なベンチャー企業への投資を積極的に進めてまいります。
当社グループでは、これまでもIT・モバイルやバイオ・ライフサイエンス関連分野等の成長分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、これらの分野のベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。
(以下、省略)