三井住友信託銀行と住信SBIネット銀行は7月12日、エスクロー・エージェント・ジャパン(EAJ)と、ブロックチェーン技術を活用した認証や決済に関する調査研究や実証実験を共同して行うと発表した。
今回の共同研究では、安全な商取引の仲介サービス「エスクローサービス」における資金決済の事務負担の軽減を主な目的とする。
EAJはエスクローサービスにおける資金決済の利便性、合理性、安全性を向上させるために、ブロックチェーン技術を有するOrb社と共同で調査研究を開始している。
この調査研究を推進するにあたり、担保権の設定や抹消、売買代金の決済に関するノウハウが必要となることから、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行との共同研究の基本合意に至ったとのこと。
以下に、三井住友信託銀行のニュースリリースを引用する。
ブロックチェーン技術を活用した調査研究及び実証実験に係る
株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンとの基本合意書締結について
三井住友信託銀行株式会社
住信SBIネット銀行株式会社
株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン
2016年07月12日
三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:常陰均、以下「三井住友信託銀行」)及び住信SBIネット銀行株式会社(代表取締役社長:円山法昭、以下「住信SBIネット銀行」)は、株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン(代表取締役社長:本間英明、以下「EAJ」)と、エスクローサービス等における資金決済に関する事務負担の軽減に寄与することを目的とし、ブロックチェーン技術を活用した認証及び決済システムの調査研究及び実証実験を共同して行うことに関して、基本合意書を締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1.基本合意書締結の趣旨・理由
EAJは、ブロックチェーン技術がエスクローサービス等における資金決済の利便性、合理性、安全性の向上に大きく貢献する可能性があると考え、株式会社Orb(本社:東京都新宿区、代表取締役:仲津 正朗)との間で基本合意を行い、将来に向けて共同での調査研究を開始しております。
調査研究及び実証実験の推進にあたり、融資銀行が担保権の設定や抹消ならびに売買代金の決済に関して蓄積したノウハウ及び事例の活用が有用であるため、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行それぞれにてEAJとの間で本件基本合意に至りました。
2.各社の概要
(1)三井住友信託銀行株式会社の概要
1.名称:三井住友信託銀行株式会社
2.所在地:東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
3.代表者の役職・氏名:取締役会長 北村 邦太郎、取締役社長 常陰 均
4.資本金:3,420億円
5.設立年月:大正14年7月
(2)住信SBIネット銀行株式会社の概要
1.名称:住信SBIネット銀行株式会社
2.所在地:東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー18階
3.代表者の役職・氏名:代表取締役会長 藤田 万之葉、代表取締役社長 円山 法昭
4.資本金:310億円
5.開業年月:平成19年9月
(3)株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンの概要
1.名称:株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン(東証一部 6093)
2.所在地:東京都千代田区大手町2丁目2番1号 新大手町ビル4階
3.代表者の役職・氏名:代表取締役社長 本間 英明
4.事業内容:
【エスクローサービス事業】情報システム提供を含む各種支援サービス
【BPOサービス事業】金融機関向けの業務受託・人材派遣等
5.資本金:280,626千円
6.設立年月:平成19年4月
(以下、省略)