SBIインベストメントは6月30日、FinTech企業への投資を目的とした「FinTechファンド」が、予定していた出資約束金総額300億円に到達したと発表した。
同社は2015年12月に本ファンドを設立して以降、総額300億円に向けてファンドの募集活動を継続してきた。今回新たにソフトバンクグループ、みずほ銀行、第一生命保険等から出資があったほか、地方銀行の出資者が二十数行にまで拡大したことにより、6月末を持って目標金額に到達した。
また、投資活動も進んでおり、第一号案件として出資を行ったfreeeなど、既に14社のFinTech企業への投資を決定している。
同社は本ファンドを通じて、引き続き出資者と投資先企業とのオープンイノベーションを支援し、出資者によるFinTechの導入・活用を推進していくとしている。
以下に、SBIインベストメントのニュースリリースを引用する。
FinTech関連企業を対象としたベンチャーキャピタルファンド「FinTechファンド」の募集完了について
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社
2016年6月30日
SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)の子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)は、FinTech事業領域の有望なベンチャー企業への投資を目的とした「FinTechファンド」(名称:FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)が予定していた出資約束金総額300億円に達したことを受け、出資者の募集を完了いたしましたのでお知らせいたします。
本ファンドは2015年12月のファンド設立以降、出資約束金総額300億円に向けてファンドの募集活動を継続しておりましたが、新たにソフトバンクグループ株式会社、株式会社みずほ銀行、第一生命保険株式会社等にご出資を頂いたほか、地方銀行の出資者が二十数行にまで拡大するなど多くの出資者にご参画頂くこととなり、2016年6月末をもちまして予定していた出資約束金総額300億円の募集を完了いたしました。また、投資活動についても順調に組み入れが進んでおり、第一号案件として出資を行ったfreee株式会社を皮切りに既に14社のFinTech関連企業への投資を決定するなど、国内外のFinTech事業領域の有望なベンチャー企業への投資を積極的に進めてきております。
本ファンドは引き続き出資者と投資先企業とのオープンイノベーションを支援し、投資先企業のバリューアップを行うとともに、出資者によるFinTechの導入・活用を推進してまいります。支援にあたっては、SBIグループ各社が投資先企業等と連携してFinTechのテクノロジーやサービスについて実証実験などを行い、出資者が初期投資を抑えつつFinTech技術を早期に導入できる体制を構築する予定です。
SBIグループでは、これまでもIT・モバイルやバイオ・ライフサイエンス関連分野等の成長分野におけるベンチャー企業に積極的に投資を行っており、これらの分野のベンチャー企業の投資・育成に豊富な実績を有しています。今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値の向上に積極的に取り組んでまいります。
以上
(以下、省略)