千葉銀行など地銀6行と日本IBMは5月11日、FinTechを活用した金融サービスの企画・開発を行う「T&Iイノベーションセンター株式会社」を7月1日付けで共同で設立すると明らかにした。
新会社に出資するのは千葉銀行、第四銀行(新潟)、中国銀行(岡山)、伊予銀行(愛媛)、東邦銀行(福島)の地方銀行6行と日本IBM。7社はこれまで「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」を組成し、FinTechに関する調査・研究を共同で実施してきた。
新会社では各銀行からの出向者を受け入れて、これまで実施してきたFinTechに関する調査・研究だけではなく、新サービスの企画・開発にも取り組む。
6行はこれまで日本IBMとともに基幹系システムやサブシステムの共同化を進めてきており、今回はこれをFinTechにも拡大するものとなる。
地方に拠点を置く地銀が単独でFinTechサービスを企画・開発するのは、情報収集や人材リソース、資金などの面から、一部の大手地銀を除いてハードルが高いと言われる。今回の取組みが地銀におけるFinTechサービス創出のモデルとなるか注目される。