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テックビューロ、インフォテリアなどから約6.7億円を資金調達

テックビューロは4月28日、アララ、インフォテリアなどから第三者割当により合計約6.7億円の資金を調達したと発表しました。今回の資金調達先は、アララ、インフォテリア、オウケイウェイヴ、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、広島ベンチャーキャピタル、フィスコ、マネーパートナーズグループなど。

テックビューロは今回調達した資金で、ビットコイン取引所Zaifの機能強化やブロックチェーン技術「mijin」の実用化に向けた取組みの強化を行う予定です。

また併せて、資金調達先各社とビットコイン関連サービスやブロックチェーン技術に関する戦略的な事業提携も締結しています。電子マネーサービスrepica point+plusにmijinのブロックチェーン技術を導入することでアララと合意したほか、mijinのブロックチェーン技術を応用したユーザー認証パッケージ製品を開発販売することでオウケイウェイヴと合意するなど、少なくとも5つの業務提携を行っています。

テックビューロは最近、住信SBIネット銀行とブロックチェーンを勘定系システムに適用する実証実験を実施したほか、インフォテリアのASTERIA WARPとの接続アダプタを開発するなど、ブロックチェーンに関する取組を矢継ぎ早に展開しています。本年の夏にはmijin本体のオープンソース化と有償ライセンス販売を予定しており、今後ともその動向に注目したいと思います。

以下に、テックビューロのニュースリリースを引用します。

ブロックチェーン技術とビットコイン取引所を有するテックビューロが合計約6.7億円の資金調達を実施し戦略的資本・業務提携を締結
-ビットコイン取引所事業「Zaif」の拡大とブロックチェーン技術「mijin」実用化の加速へ-

テックビューロ株式会社
2016年4月28日

テックビューロ株式会社(本社: 大阪府大阪市、代表取締役:朝山 貴生、以下「テックビューロ」)は、アララ、インフォテリア、オウケイウェイヴ、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、広島ベンチャーキャピタル、フィスコ、マネーパートナーズグループなどから、シリーズAラウンドの一環として第三者割当により合計約6.7億円の資金調達を実施いたしました。また、調達先各社とビットコイン関連サービス並びにブロックチェーン技術(※1)に関する、フィンテック(※2)を中心とした戦略的な事業提携を締結いたしました。

資金の使途について

テックビューロでは、本件の増資による資金について以下のような使途を計画しております。 ?ビットコイン取引所Zaifの機能強化とサービス体制の拡大。

  • mijinの地理分散P2Pネットワークを利用した様々なアプリケーションの研究開発と実証実験。
  • 国外数拠点におけるmijinの販売サポート拠点の設営と運営。
  • 国内外における人材確保と経営基盤の整備。
  • 夏期に予定されるmijinのオープンソース化並びにライセンス発売後のための体制整備。
  • Zaifとmijinの各種プロモーション。

テックビューロが誇るプライベート・ブロックチェーン基盤プラットフォームmijinは、銀行による第三者実験において、世界に先駆けて「勘定システムに適用可能である」との結論を得ました。(※3)すでに製品は実用レベルに達しており、mijin本体のオープンソース化と有償ライセンスの正式発売前である2016年5月18日より、mijin利用を前提とした製品「ASTERIA WARP専用mijinアダプタ」がインフォテリア社より発売される予定です(※4)。

ビットコイン取引所Zaifに関しましては、2016年4月に日本初となる24時間あたり20億円(4.5万BTC)以上の取引高を記録いたしました。(※5)

この度の資金調達により、それら2つの事業の柱を、日本だけではなくグローバルなマーケットにおいて、更に加速しつつ成長させて参ります。

各事業提携について

テックビューロでは、資金調達と同時に以下のような業務提携を締結しております。(五十音順)

■アララ株式会社

同社が創業以来展開する電子マネーサービスrepica point+plusに、mijinのブロックチェーン技術を導入いたします。すでに銀行の実証実験によって証明された「改ざんできない」という特徴を活かし、安全な情報管理、ゼロダウンタイム環境による安定性の確保、大幅なコスト削減に取り組み、次世代の電子マネーサービスを構築いたします。

■インフォテリア株式会社

同社のミドルウェア製品ASTERIA WARP用のmijinアダプタを開発し、既存システムに容易に導入可能な、mijinを使ったブロックチェーン実装パッケージの販売をいたします。

■株式会社オウケイウェイヴ

mijinのブロックチェーン技術を応用した、暗号技術による漏洩対策を施したユーザー認証パッケージ製品を開発販売いたします。また、サポートシステムのキューにブロックチェーンを導入する研究開発を実施いたします。

■株式会社フィスコ

同社の情報配信ネットワークにビットコインのマーケット情報を提供するとともに、配信システムにおけるブロックチェーン技術の応用についての共同開発を行います。また、同社の子会社であるフィスココインにテックビューロのビットコイン取引システムZaifの技術を提供いたします。当社はフィスコが推進する仮想通貨経済圏の発展/拡大をバックアップすることで、同社による仮想通貨プラットフォーム戦略のパートナーとなります。

■株式会社マネーパートナーズグループ

同社グループが提供するプリペイドカードをビットコイン対応させていくほか、同社グループにビットコインに関する技術とリクイディティを提供いたします。また、同社グループのFX取引所との相互送客を積極的に行います。

なお、その他の調達先、事業提携の内容は非公開となっております。

テックビューロ代表取締役である朝山貴生は「金融機関にも適用性が認められた弊社のブロックチェーン技術を、日本のパートナーとその実用地盤を固めながら、調達した資金を以て世界でのオープンソース公開と販売に向けた起爆剤とさせていただきます。また急成長を遂げているビットコイン関連サービスについても同様に、これを機に急速な拡大を図ります」と述べています。

ブロックチェーン推進協会での活動

テックビューロでは、引き続き日本最大のブロックチェーン業界団体「ブロックチェーン推進協会BCCC」での啓蒙活動も続けます。「日本のブロックチェーン技術は世界でも先進的である」そのメッセージを世界に向けて発信し続けるほか、同協会のメンバーとしてブロックチェーン技術の啓蒙に尽力して参ります。

(以下、省略)

 

(参照)テックビューロのニュースリリース

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000012906.html