経済産業省は4月21日、これまで10回にわたり開催してきた「産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)」について11分野の論点を整理した上で、国内外から各論点に関して広く意見や情報を募集すると明らかにしました。
示された論点は、「FinTechを取り巻く環境・背景」や「既存金融機関とベンチャー企業の競争と協調」「環境整備に関する論点」など11分野。同省では、提供される情報等も踏まえながら、有識者による議論等を経て、2016年初夏を目処にFinTech研究会の最終報告を取りまとめる予定です。
経済産業省ではこれまで、FinTechを取り巻く様々なプレイヤーや有識者による対話を通じて、多様な視点から解きほぐすために、参加者を固定せず各回のテーマに応じて参加を募るオムニバス形式でFinTech研究会を実施してきました。
研究会では、FinTechの動きは単なる金融のIT化に留まらず、金融サービス側には産業構造・システムの変革を迫り、ユーザー側には金融サービスを受ける裾野・機会の拡大をもたらすなど社会に大きなインパクトを与える可能性がある、といった議論がなされました。
これまでのFinTech研究会の資料や議事録は公開されており、各分野の第1人者による有用な資料や議論が公開されています。
今回の意見・情報の募集は、より広く一般から意見や情報を募集し最終報告に反映させる取組みです。興味がある方は意見・情報を応募してみていはいかがでしょうか。
以下に、経済産業省のニュースリリースを引用します。
FinTech(フィンテック)に関する情報提供を募集します
経済産業省
2016年4月21日
本件の概要
経済産業省は、FinTech(フィンテック)に関して世界の動きを把握しながら議論を行い、政策上の課題や対応策を検討するため、合計10回に渡り、産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)を開催して参りました。
このほど、より広い視点から分析・検討を更に深めるため、広く国内外の関係者から各論点に関わる情報提供を募集します。
1.背景
近年「FinTech(フィンテック)」*と呼ばれるIoT・ビッグデータ・人工知能といった技術を使った革新的な金融サービスを提供する動きが多く見られます。
※「FinTech(フィンテック)」は金融の「Finance」と技術の「Technology」を掛け合わせた造語
経済産業省ではFinTechを取り巻く様々なプレイヤーや有識者による対話を通じて、今起きていることの全体像を幅広く捉え、多様な視点から解きほぐすため、参加者を固定せず、各回のテーマに応じて参加を募る(オムニバス形式)形式で研究会を実施しました。研究会では、FinTechの動きは単なる金融のIT化に留まらず、金融サービス側には産業構造・システムの変革を迫り、ユーザー側には金融サービスを受ける裾野・機会の拡大をもたらす等社会に大きなインパクトを与える可能性がある、といった議論がなされました。
今回これまでの議論を11の分野の論点として整理致しました。これらの論点について、より広い視点から分析・検討を更に深めるため、広く国内外の関係者から各論点に関わる情報、意見の提供を求めます。
2.情報提供の方法
今後の検討にあたり、11の分野における論点に関する情報、意見をお寄せください。
? 提出期限:2016年5月23日(月)
? 提出方法:電子メールまたは郵送でご提出下さい。
※これまでの議論の論点・情報提供の方法の詳細については、別紙をご覧下さい。
3.今後の予定
これまでの議論を今後提供される情報等も踏まえながら、有識者による議論等を経て、2016年初夏を目処に「産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)」の最終報告を取りまとめる予定です。
※今後の進め方については、参考1をご覧ください。
(以下、省略)
(参照)経済産業省のニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160421004/20160421004.html