スペインの最大手サンタンデール銀行が、今年中に全3,467店舗のうち約450店舗(約13%)を閉鎖する計画であることがわかりました。労働組合や従業員との交渉内容が複数の海外メディアで報道されています。
この削減計画では従業員が4人以下の小規模店舗が対象となっている模様です。小規模店舗を大規模に削減する計画の一方で、新型ATMなどを用いて約350店舗をリニューアルすることも同時に計画されています。
マニュアル作業によるトランザクションサービスのコストを削減し、より付加価値の高いアドバイザリーサービスなどに従業員をシフトする計画のようです。
サンタンデール銀行はFinTechに積極的な銀行として知られており、同行の100億円規模のFinTechファンド「InnoVentures」は、マーケットプレイスレンダーのKabbageや仮想通貨のRippleなどに積極的に投資しています。
今回の店舗網の削減は、同行におけるFinTechシフトを明確に示すものになりそうです。同様の動きが今後、日本の銀行においても進展するか否か注目です。