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三井住友海上、「スマ保」に動物との交通事故を警告する機能を搭載

三井住友海上は3月28日、同社が提供するスマートフォン向けアプリ「スマ保『運転力』診断」に、4月から野生動物との交通事故多発地点へ接近すると音声で注意を促すサービスを開始すると発表しました。

「スマ保『運転力』診断」は、ドライバーの運転傾向を分析・診断する無料アプリ。運転傾向の分析・診断や走行中の事故多発地点アラート機能等を有しており、2012年8月にサービスを開始したあと、累計ダウンロード数は56万件を超えています。

今回のサービスでは、「スマ保『運転力』診断」アプリを利用中に、地方自治体等が保有する情報・データを基に特定した動物事故多発地点および区間に接近すると、音声で注意を促すもの。アラート内容は動物の生活史、出没時間および天候に応じた出没率に応じて変化します。

今回は沖縄県のヤンバルクイナを対象としていますが、今後、「奈良のシカ」や「エゾシカ」(北海道)、「イリオモテヤマネコ」(沖縄県)を対象とするほか、その他の地域・動物にも範囲を拡大し、全国各地でサービスを展開していくとのこと。

以下に、三井住友海上のニュースリリースを引用します。

三井住友海上、「スマ保」に動物との交通事故多発地点におけるアラート機能を搭載
~スマホでヤンバルクイナを守れ!~

三井住友海上火災保険
2016年3月28日

MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:柄澤 康喜)は、4月から、スマートフォン向けアプリ「スマ保『運転力』診断」を利用時に、野生動物との交通事故多発地点へ接近すると音声で注意を促すサービスを開始します。

「スマ保『運転力』診断」は、ドライバーの運転傾向を分析・診断する無料アプリで、多くのお客さまから好評をいただいています。本サービスは、このアプリを活用したものであり、社会全体における交通事故の減少および環境保全を目的として、環境省等の関連省庁に協力を仰ぎながら開発しました。今後、沖縄県(ヤンバルクイナ)を皮切りに全国各地で順次展開していく予定です。

当社では、安全運転の啓発活動に注力するとともに、事故防止や防災・減災に役立つサービスの開発に努めていきます。

1.本サービスの狙いと背景

野生動物と接触する交通事故は全国各地で毎年発生しており、自動車の損害や人的な被害を引き起こしているほか、ヤンバルクイナ等の希少動物をはじめとした野生動物の轢死(ロードキル)は生物多様性の損失にも繋がります。また昨今では、シカ等の大型哺乳類の個体数の増加や、各地における野生生物の事情に十分な知識のない観光客の増加等により、北海道や沖縄等をはじめとする一部地域で野生動物との接触事故の増加が深刻な問題となっています。

こうした状況を少しでも改善し、交通事故の減少と生物多様性の維持を実現するために、「スマ保『運転力』診断」の機能を活用した本サービスを、株式会社インターリスク総研と協力して開発しました。

2.「野生動物事故多発アラート」の内容について

「スマ保『運転力』診断」アプリを利用中、地方自治体等が保有する情報・データを基に特定した動物事故多発地点および区間に接近すると、音声で注意を促します。アラート内容は動物の生活史、出没時間および天候に応じた出没率に応じて変化します。また、動物の飛び出しを認識し、適切な運転操作ができるよう、速度超過時にも音声アラートを発信します。

3.今後の取り組みについて

「奈良のシカ」(奈良市奈良公園)や「エゾシカ」(北海道)、「イリオモテヤマネコ」(沖縄県)を対象とするほか、その他の地域・動物にも範囲を拡大し、全国各地でサービスを展開していきます。

(以下、省略)

 

(参照)三井住友海上のニュースリリース

http://www.ms-ins.com/news/fy2015/pdf/0328_1.pdf