3月8日、日本経済新聞や朝日新聞などの複数のメディアは、NTTデータが米IT大手デル傘下のITサービス企業ペロー・システムズを買収する方針を固めたと報じました。
ペロー・システムズは2009年にデルが買収したITサービス企業で、行政情報や医療情報を一元管理するシステムに強みを持つとされます。デルは昨年、ストレージメーカーのEMCを660億ドルで買収することで合意したことから、買収費用の負担を軽減するために、ペロー・システムズの売却先を探していました。
昨年末時点で、NTTデータ以外に米ITサービスのコグニザント・テクノロジーや、仏ITサービス会社アトスが競り合っていることが海外メディアで報道されていました。
NTTデータは、2010年に米国のキーン(Keane)を約1000億円で買収したほか2014年にスペインのEveris(エヴェリス)を約500億円(推定)で買収するなど、ここ数年急速に海外展開を進めており、今回の買収もこの流れの一環となります。
日本のITサービス産業の成長が停滞する中、日本のITサービス大手による海外進出は今後も続きそうです。