NTTデータの基幹系共同センター「STELLA CUBE」を利用している長野銀行は3月4日、NTTデータの勘定系端末ソフト「BeSTAlinc(ベスタリンク)」を採用した新営業店端末を、3月10日より全店に導入すると発表しました。
「BeSTAlinc」は、NTTデータの勘定系システム「BeSTA」と連携し、営業店における窓口業務や事務をサポートする勘定系端末ソフト。今回の新端末で以下の機能が実現できるとのことです。
- 行員のパソコンによる勘定系取引、照会取引対応
- 複数照会一括実行機能
- 自席のパソコンからの役席承認機能
- 為替手数料の自動算出
- キーボード操作等をログとして記録 など
さらに、今後28年4月を目処に以下の機能を導入するとしています。
- 端末画面にて事務処理操作をナビゲーションする機能
- 高抗磁力通帳の導入
以下に、NTTデータのニュースリリースを引用します。
勘定系端末ソフト「BeSTAlinc」が、長野銀行の営業店にて運用開始
~シェアード化を見据えたグループ統合管理を推進~
株式会社NTTデータ
2016年3月3日
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)の提供する勘定系端末ソフト注1「BeSTAlinc®(ベスタリンク)」が、株式会社長野銀行(以下:長野銀行)の新営業店システムに採用され、2016年3月10日より全営業店にて運用開始となります。
「BeSTAlinc」は、勘定系システム(「BeSTA®」注2)と連携し、営業店における窓口業務や事務をサポートする勘定系端末ソフトです。今回、長野銀行は「BeSTAlincライト」をはじめとする「BeSTAlinc」の新機能を導入することで、来店顧客に対するより一層のサービス向上に加えて、事務効率化による顧客対応時間の拡大を推進します。
今後NTTデータは、「BeSTAlinc」についてタブレット端末やシンクライアント端末、汎用パソコンを含めたさまざまな端末に対応した先進的な機能を継続的に提供することにより、変化し続ける銀行の営業店ニーズに応えていきます。
背景
昨今、銀行の営業店では、さらなる顧客サービスの向上と事務の効率化を実現するため、顧客にとって便利でわかりやすいサービスを迅速かつ柔軟に、安定して提供できる信頼性の高いシステムへのニーズが高まっています。
こうしたニーズに応えるため、NTTデータでは、2013年5月より勘定系端末ソフト「BeSTAlinc」の提供をはじめており、秋田銀行、池田泉州銀行、愛知銀行で既に運用を開始しています。
今回、長野銀行において、営業体制の強化、業務プロセスの効率化・ローコストオペレーションの推進という観点から、新勘定系端末ソフトとして「BeSTAlinc」が採用され、2016年3月10日より全営業店にて運用開始となります。
新営業店システムの主な機能および特長
「BeSTAlinc」は、地方銀行等向けの勘定系端末ソフトです。「BeSTAlinc」を営業店端末に導入することで、勘定系システムと連携した勘定取引業務全般のサポートや、情報系などの各種サブシステムとの連携が可能となります。今回、長野銀行は、「BeSTAlinc」の以下の機能を導入します。
今回の導入機能
1.窓口のスピーディーな対応を可能とする機能
(1)行員のパソコンによる勘定系取引、照会取引対応:「BeSTAlincライト機能」「Webオンライン照会機能」
これまで営業店端末から実施していた来店顧客の勘定系取引と取引照会が、行員のパソコンから実施可能となります。この機能を導入することにより、事務室内の端末までの移動や、端末での他の取引完了待ちの時間削減を行います。
(2)残高照会などの照会時間短縮:「複数照会一括実行機能」
照会取引ごとに情報入力等のオペレーションが発生していたところを、1度のオペレーションで複数の照会取引が可能となります。1度入力した情報や照会結果を次の照会取引へ引き継ぐことで、オペレーションミスの防止と事務の効率化、堅確化注3が図れます。
(3)印鑑票イメージの伝送対応:「印鑑登録連携機能」
顧客が押印した印鑑票を画像化し、事務処理を担当する集中部署へ伝送することを可能とします。
2.事務効率化、堅確化を可能とする機能
(1)役席承認機能のシステム化:「役席承認機能(事前役席承認機能)」
伝票や取引画面および各種確認資料を画像データ化し、役席者注4のパソコンへデータを送付することで、役席者が自席のパソコンから承認処理を実施することが可能となります。
(2)端末のリモートメンテナンス化:「BeSTAlincリモートメンテナンス機能」
これまでは行員が手動で営業店端末へソフトウエア更新ファイルの配布を行っていたところを、サーバーから端末へファイルを配布することで、対応時間の効率化を図ります。
(3)為替手数料の自動算出:「為替手数料自動算出機能」
為替取引時の手数料を自動計算し、画面に表示する機能を導入します。 これまで行員が手計算で行っていたところを自動計算することで、取引処理の厳格化と処理時間の短縮化を図ります。
(4)営業店端末での操作内容を記録:「アクセスログ取得機能」
各営業店端末で実施されたキーボード操作等をログとして記録することが可能です。記録したログ情報を銀行本部等にて照会することにより、情報漏えいの抑止や不正オペレーション防止など、セキュリティーの向上が図れます。
今後の導入機能
1.窓口のスピーディーな対応を可能とする機能
(1)端末画面にて事務処理操作をナビゲーション:「BeSTAlincナビゲーション機能」
煩雑な事務作業の流れを営業店端末の画面上に表示する、操作ナビゲーション機能を導入します。ナビゲーション通りに処理を進めることで、スピーディーかつ正確な対応が可能となります。
2.事務効率化、堅確化を可能とする機能
(1)高抗磁力(こうこうじりょく)通帳注5の導入:「通帳のHi-Co(高抗磁力化)対応機能」
バッグの留め金、携帯電話等、日常生活上の磁力の影響をより受けにくい通帳を導入します。本システム導入により、高抗磁力通帳の取り扱いが可能となります。
3.営業力強化向け機能
(1)端末画面にて顧客向けセールス情報を表示:「顧客情報表示機能」
来店顧客の氏名や口座番号を端末画面に入力すると、画面上に詳細な顧客情報(契約状況など)を表示します。
画面上の情報をもとに、個人に合わせたセールス対応が可能となり、営業力の強化につながります。
今後について
NTTデータは、ますます多様化・高度化する銀行の経営課題を解決するために、今後も「BeSTAlinc」をはじめとする先進的な営業店ソリューションを継続的に開発し、積極的に展開を図っていきます。
(以下、省略)