日本経済新聞社グループの金融情報サービス会社QUICKは2月8日、欧米の金融機関にマーケット情報を提供する米国のFinTech企業「Xignite(エクシグナイト)」に出資したことを発表しました。
Xigniteは金融機関などに対し、パブリック・クラウド上に構築したWeb APIから株・商品・通貨・債券・投信・デリバティブなど幅広いマーケット情報を提供しています。
QUICKは同社との協業により、クラウド×Web APIを利用したマーケット情報を日本のFinTech企業や金融機関、ネット企業などへ提供し、日本のFinTechエコシステムの発展に貢献していくとしています。
以下に、QUICKのニュースリリースを引用します。
QUICK、米FinTech企業Xigniteへ出資
クラウド×Web APIを利用したマーケットデータ・サービスを国内導入し、日本のFinTechエコシステム(生態系)の発展に貢献します
株式会社QUICK
2016年2月8日
株式会社QUICK(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉岡昇)は、米FinTech企業のXignite(エクシグナイト、本社:米国カリフォルニア州、CEO:ステファン・デュボア氏)への出資を実施致しましたので、下記の通りご報告します。
1. 本件の目的および協業について
Xigniteは米国や欧州のFinTech企業、金融機関にマーケット情報を提供する米シリコンバレーの次世代型情報ベンダーです。1990年代のクライアント・サーバ、2000年代のWebに続く2010年代のクラウド化の流れに乗り、Webサービスやモバイル・アプリを開発・提供するFinTech企業や金融機関に対し、パブリック・クラウド上に構築したWeb APIから株・商品・通貨・債券・投信・デリバティブなど幅広いマーケット情報を提供しています(図:マーケットドライバーの世代交代)。
Xigniteはエンドユーザー向けサービス中心の従来型情報ベンダーとは異なり、標準化、統一化、カタログ化された直感的で開発者にやさしいAPIの提供に特化しています。米欧を中心に顧客は1000社超、月間APIコール数は500億件を超えています。米国ではFinTechエコシステムを支えるバックエンドのプラットフォーム企業として著名であり、昨年末にはForbes FinTech50やKPMG FinTech100などに選ばれました。
QUICKは今回、Xigniteの優先株を引き受けます。出資比率は約21.9%となり、非常勤取締役を派遣します。同社との協業により、クラウド×Web APIを利用したマーケット情報を日本のFinTech企業や金融機関、ネット企業などへ提供し、日本のFinTechエコシステムの発展に貢献します。
(以下、省略)