楽天カードと日本オラクルは7月10日、楽天カードのクレジットカード業務の基幹システムを全面刷新したと発表した。
楽天カードではこれまで、メインフレームとCOBOLを用いた基幹システムを運用してきたが、今回、自社管理のデータセンター内に「Oracle Cloud」環境を配置するサービス「Oracle Cloud at Customer」を採用し、Javaベースのアプリケーションへ移行した。
具体的には、技術基盤としてオラクルが提供するエンジニアドシステム「Oracle Exalogic Elastic Cloud」と「Oracle Exadata Database Machine」を新たに導入。
またJavaベースへのアプリケーション変換については、ジェイ・クリエイションが提供する移行サービス「VENUS」を活用した。
これまでの基幹システムは、機器の持つ性能面の限界から、あらゆる負荷への迅速な対応が困難になりつつあるという課題を抱えていたほか、長年の運用に伴うプログラムの複雑化と開発言語COBOLの技術者不足により、開発面や保守面での制約が発生していたという。
今回の新システムでは、複数人による同時のプログラム編集が可能となったほか、周辺システムも含め、プラットフォームやアーキテクチャ、開発言語を統一することで生産性を高めた。
また従来は、月に数時間、楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」において一時的にサービスの利用制限があったが、新システムでは、定期メンテナンスを不要とした。