MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は6月27日、テレマティクス技術を活用した新しい自動車保険を共同開発すると発表した。今年度中に発売を開始する。
共同開発するのは「高齢者の安全運転をサポートし、運転状況を見守る」をコンセプトとする新しい自動車保険。
スマートフォンと運転車両に設置する専用車載器を活用し、運転状況のデータを両社のデータサーバーに送信。これらのデータを活用して、安全運転サポートや高齢者の見守りサービスなどを提供する。
例えば、高速道路の逆走を検知すると音声により運転者に注意喚起するサービスのほか、日常的に運転する区域を超えた場合に注意喚起するサービスなどを提供する。
また、家族を予め指定しておけば、高速道路逆走時や指定区域外走行時に、発生時刻・場所等に関する情報を自動的にスマートフォンやパソコンへ通知・共有するサービスも提供する。
近年、高齢化の進展に伴い、高速道路逆走などによる高齢者の重大事故が増加している。両社では、テレマティクス技術を活用することにより、高齢者の安全運転をサポートするほか、離れて暮らす家族に運転状況を知らせることで安心を提供したいとしている。