三井住友海上と日本損害保険鑑定人協会は6月1日、ブロックチェーンに強みを持つOrbや電縁と共同で、ブロックチェーンを活用した損害鑑定業務の実証実験を開始すると発表した。
火災保険等の保険金支払時の損害調査では、損保会社と損害保険鑑定人との間で多くの情報のやり取りが発生するものの、これまで十分な電子化が行われていなかった。
今回の実証実験では、損保会社と鑑定会社間で鑑定人の手配や鑑定の進捗状況等における情報共有をブロックチェーン上で行う。これにより、情報セキュリティの確保や業務効率化等を含めた業務への実用可能性や、コスト削減効果を検証する。
電縁とOrbの2社による異なるプラットフォームで構築したシステムから同一の実験を行うことで、有効なシステム開発につなげるという。
また、より多くの鑑定会社が参加できる効果的かつ機能的なシステムとするため、鑑定人協会共同で実験を行う。