5月18日、オリコとSMBC日興証券が、相次いでAIを使ったチャットボットを活用すると発表した。
まず、オリコは、富士通のチャットボットサービス「Finplex Robot Agent Platform」を採用し、顧客対応にチャットボットを導入する社内実証実験を開始したと発表した。
顧客からの問い合わせに対するWeb完結・リアルタイム回答(24時間365日)の実現に向けて、チャットボットの有用性や導入効果を検証する。
実験で採用した「Finplex Robot Agent Platform」では、機械学習による知識を持ったロボットにより、カスタマーサポート対応の自動支援を実現できるという。
また、SMBC日興証券では、NTTコミュニケーションズやアクセンチュアと協力し、AIを活用した自動チャットボットを共同で開発。
5月25日から、同社のコンタクトセンターにおいて、LINE問い合わせサービスの拡充機能として提供される。
このチャットボットでは、顧客がLINEのトークで入力した内容を高い精度で理解し、自動で素早く返答を行う。口座開設のほか、新規公開株式(IPO)、NISAなどの案内に対応し、今後は、株価照会や投資信託の銘柄選びなどにもサービスを拡充する。
金融業界でAIチャットボットを活用する取組みについては、昨年、みずほ銀行が「Facebook bot」を活用する実験を実施すると公表するなど、急速な広がりを見せつつある。
今後、実際に顧客の利便性向上やコスト削減に繋がるか、注目される。
(参照)SMBC日興証券のニュースリリース
http://www.smbcnikko.co.jp/news/release/2017/pdf/170518_01.pdf