全銀協は4月13日、ブロックチェーンの実証実験環境である「ブロックチェーン連携プラットフォーム」(仮称)の基本構想を決定したと発表した。
このプラットフォームは、銀行やFinTechベンチャー、ITベンダーなどが連携・協働し、ブロックチェーン技術や分散型台帳技術を活用した実証実験を実施しやすくするために構築される。
今年3月に全銀協が公表した「ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会の報告書」での提言を踏まえて決定された。
具体的には、新たな決済・送金サービスや本人確認・取引時確認(KYC)、金融インフラ(全銀システム、でんさいネットシステム等)などの分野における実証実験を想定している。
また、このプラットフォームにおいて行われた実証実験の成果については、可能な限り、銀行界全体での知見の共有・蓄積が行われる。全銀協が外部有識者や研究者等から提供を受けたブロックチェーン技術に関する情報についても、銀行界全体でシェアする仕組みを検討するという。
全銀協では、今年秋頃を目標にプラットーフォームの整備を進める方針だ。